魚力news|2017上半期売上高微減収/小売り事業117億円・0.4%減
(株)魚力(東京都立川市、山田雅之社長)が、2018年3月期の第2四半期までの業績を発表した。
4月~9月の売上高は127億6400万円で、前年より42万6000円の減少。つまり微減。営業利益2億4800万円(17.6%減)、経常利益2億7900万円(2.2%増)、純利益1億8700万円(0.5%減)という結果だった。
営業利益が17.6%減少しているのに対し、経常利益が2.2%増加している要因は、二つ。第1は営業外収益の中で、前期は受取利息が1740万円だったのに対し、今期は3194万円だったこと。また、第2は営業外費用の中で、前期は為替差損が7399万円、土壌処理費用1890万円あったが、今期は両者とも発生していないこと。営業外収益から営業外費用を控除した金額が、前期はマイナス2783万円だったのに対し、今期はプラス3109万円となっている。
セグメント別の業績は次の通りである。
小売り事業は、売上高117億1200万円(0.4%減)、営業利益は3億0400万円(14.4%減)。
地元漁港との連携で「産地直送フェア」を開催し、販売促進を図った。また上半期最大イベントの「土用丑の日」セールは前年を上回る実績を上げた。しかし、サンマをはじめとする生魚が不漁だったことと、アニサキス報道の影響が響いたことで、減収減益。既存店の売上高も対前年同期比3.9%減少した。
飲食事業は、売上高3億7300万円(9.4%増)、営業利益は400万円(前年同期は営業損失200万円)。
前期出店した新業態「築地魚力」については、店舗運営体制の確立を図った。またそれを含む前期新店の増収効果により、売上高は大幅に増加した。
卸売事業は、売上高3億5400万円。外食チェーンを中心とした取引先を専門としている子会社の(株)太田魚力の売上高は2億3000万円。魚力ではこの太田魚力から国内スーパーマーケットへの卸売事業を引き継いでいる。また合弁会社の(株)シーフードワークスは、高鮮度凍結魚販売をはじめ、事業を拡大したことで売上高は2億6600万円だった。
グループ全体の卸売事業の売上高は6億4500万円(2.3%増)、営業損失は100万円(前年同期は営業利益900万円)。
出店は、小売事業で3店舗の出店があった。4月に千葉県市川市の「本八幡店」と神奈川県相模原市の「魚力市場相模原店」、9月に愛知県名古屋市の「名古屋納屋橋店」。これにより魚力の営業店舗数は78店舗となった。
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