アクシアルnews|上半期売上高1157億円1.8%増・既存店客数2ポイント減
アクシアル リテイリング(株)(新潟県長岡市、原和彦社長)は、第2四半期連結累計業績を発表した。2017年4月から9月まで6カ月の売上高は1157億9000万円(前年同期比1.8%増)、営業利益43億6400万円(9.2%減)、経常利益44億2600万円(9.2%減)、純利益が29億0100百万円(9.5%減)。増収減益だった。
グループは、スーパーマーケットの経営を事業主体としており、「原信」「ナルス」「フレッセイ」からなる。そのスーパーマーケット事業の売上高は1151億3600万円(1.9%増)、営業利益は40億8300百万円(10.0%減)だった。
既存店の買上点数は0.8%、一品単価は0.6%増加した。 この結果、既存店の客単価は1.4%プラスとなった。ただし既存店の客数は2.0%減少した。
グループでは前連結会計年度に引き続き「変革への挑戦」を本年度の方針として定め、経営基盤整備に取り組んでいる。たとえば2016年12月より稼働を開始した「フレッセイ前橋物流センター」の軌道化を図った。この効果もあり、フレッセイ単独としての商品販売における売上総利益率は、0.5ポイント向上した。 また、スーパーマーケット事業全体の商品販売における売上総利益率は、0.3ポイント増加して25.6%となった。
原信ナルスでは、塩分を抑えた独自商品「だし香るシリーズ」を新たなブランドとして強化した。それに加え、運動サポート提案としてウォーキング企画を主催し、食と運動の提案をしている。また2015年から展開を開始した新しい営業政策「ニューコンセプトII+(ツー・プラス)」は一定の成果を上げている。これは健康・時短ニーズの高まりへの対応と、食卓シーンを意識して売場を構成したものだ。
しかし、全体では期間を通じて気温が低めに推移したこと、青果物が前年同期より安値安定であったこと、アニサキス報道などの影響も受け、売上げ確保が難しい状況が続いている。
減益要因は、社会保険制度改革により加入対象が広がったこと。これに伴い福利厚生費が前年同期に比べて3億0200万円増加した。以上の結果、営業利益率は0.4%ポイント減少し、3.8%となった。
出店は、9月に「フレッセイ上並榎店」を新設。改装は、5月の「原信南万代店」、7月の「原信中野店」の2店舗。一方、 「フレッセイ上並榎店」の新設に伴い、近隣の「フレッセイ並榎店」を9月に閉鎖した。この結果、スーパーマーケット128店舗、100円ショップ5店舗、フィットネスクラブ1店舗の134店舗となった。
通期業績は売上高2310億円(0.9%増)、営業利益93億円(2.7%増)、経常利益93億円(1.2%増)、純利益58億円(0.3%増)を見込んでいる。
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