フジnews|17年度営業収益3166億円0.2%減も増益/3年後3330億円体制へ

(株)フジ(愛媛県松山市、尾﨑英雄社長)が創業50周年に当たる2018年2月期の決算を発表した。

営業収益3166億3800万円(前年同期比0.2%減)、営業利益72億3800万円(0.5%増)、経常利益89億3800万円(7.5%増)、当期純利益56億0200万円(16.4%増)の減収増益で50周年を終えた。

営業収益対比の営業利益率は2.3%、経常利益率は2.8%である。

主力の小売事業は、営業収益が3099億3500万円(0.4%減)、営業利益は56億3000万円(2.3%増)の減収増益。

総合小売業では50周年記念事業として、価格や価値に特化した記念商品の販売や自社カード「エフカ」を活用した販促を展開した。

期中フジ2店舗の新店、旗艦店舗であるフジグラン松山(愛媛県松山市)とフジグラン神辺(広島県福山市)の改装、さらにフジグラン野市(高知県香南市)など7店の改装を実施した。建て替えによる閉店は1店。

また、スマートフォン用アプリ「お得チェック」をバージョンアップし、エフカの会員データとの連携やクーポン機能の強化を行っている。

中核事業と位置付けるスーパーマーケット事業では、生鮮部門、惣菜部門、ベーカリー部門での即食・中食需要への対応強化や、産地・製法を見直し、競合他社との差別化を図った。加工食品部門はプライベートブランドの開発促進や他社との協業による輸入食材の販売などの取り組みを進めている。この他社との協業は阪急オアシスを核とするスーパーマーケット10社の緩やかな連帯を指す。

ノンストアリアテイリング事業では、移動スーパー「おまかせくん」の拠点店舗を4店増やし、7店とした。また、フジネットスーパー「おまかせくん」は事業規模拡大と収支の改善を目指し愛媛県内の出荷拠点をフジ松前店に集約している。

小売り周辺事業は営業収益351億4600万円(2.5%増)、営業利益は12億0400万円(8.4%減)となった。小売り周辺事業とは、食品製造・加工販売業、飲食業、飲食のフランチャイズ事業、クレジットカード事業、総合フィットネス事業だ。なかでもエフカのクレジットカード事業では、企業向けの電子マネーサービスの提供を開始するなど、事業規模の拡大を目指していく。

なお、同社では2018年度(2019年2月期)からの中期3カ年計画も発表している。「未来へ向かってのあくなきチャレンジ~成長のための企業文化・人材・利益体質づくり~」をテーマに、3年後の2021年2月期は、売上高3330億円、営業利益100億円、経常利益120億円、純利益71億円、ROA6.8%、ROE7.1%を目指す。

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