マツキヨnews|スギ報道受け、ココカラファインとの経営統合も検討

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(株)マツモトキヨシホールディングス(千葉県松戸市、松本清雄社長)は、(株)ココカラファイン(神奈川県横浜市、塚本厚志社長)が6月1日に(株)スギホールディングス(愛知県大府市、榊原栄一社長)との経営統合に向けた協議を開始したという報道を受けて、ココカラファインに対して今後の取り組み方針を伝えたと発表した。

マツキヨは4月26日に、ココカラファインとの資本業務提携を発表、協議を続けてきた。しかしココカラファインは6月1日、スギとの経営統合を発表した。

マツキヨは改めて、「資本業務提携に限らず経営統合を含むあらゆる選択肢の検討及び協議を進める方針」をココカラファインへ伝えたという。

ドラッグストア業界4位のマツキヨと6位のスギが、7位のココカラファインとの経営統合を巡っての争いということになる。

ココカラファインはマツキヨとスギの両社からの話に対して、「なるべく早く特別委員会を設け、両社の提案の検討を始めたい」とコメントしている。つまりココカラファインが両社を天秤にかけ、結果として企業に注目を集めて、瞬間的に証券市場における企業価値を高めた格好になる。しかしこれから本格的な経営統合の交渉になる。

マツモトキヨシはかつてのドラッグストア業界ナンバー1企業。現在は第4位。2019年3月期は、売上高5759億9100万円(前年同期比103.1%)、営業利益360億2800万円(107.3%)、経常利益389億7800万円(同107.9%)、純利益250億3500万円(同110.0%)。売上高、利益ともに過去最高を記録している。

スギホールディングスは、愛知県を本拠地にして関東・中部・関西エリアへドラッグストアを展開する。現在、業界第6位。2019年2月期は、売上高4884億6400万円(前年同期比106.9%)、営業利益258億1700万円(同104.3%)、経常利益272億3700万円(同105.2%)、純利益179億4000万円(同109.3%増)の増収増益を誇る。

そしてココカラファインは、関東、関西エリアに1172店舗を展開する。同じく19年3月期の売上高は4005億5900万円(前年同期比102.5%)、営業利益129億1500万円(同94.2%)、経常利益152億3300万円(同95.1%)、純利益は91億5800万円(同101.0%)。

ココカラファインとスギが統合すれば8890億円、ココカラとマツキヨが一緒になれば9766億円、万が一にも3社が統合すれば1兆4651の年商企業となり、いずれも業界トップに躍り出る。

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