セブン&アイnews|米国コンビニ3位スピードウェイを約2兆円で買収

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(株)セブン&アイホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は8月3日、傘下の米国セブン-イレブン・インク(7-Eleven,Inc:テキサス州ダラス、ジョー・デピントCEO)を通じて、米国コンビニエンスストア第3位の「Speedway(スピードウェイ)」を買収した。

セブン-イレブン・インクは、米石油精製会社マラソン・ペトロリアム(Marathon Petroleum Corporation)との間で、「Speedway」ブランドで運営するコンビニエンスストア事業および燃料小売事業を運営する複数の会社の株式その他の持分を取得する契約を締結した。

取得価格は210億ドル(1ドル100円換算で2兆1000万円)、取得完了は2021年第1四半期を予定している。統合後、セブン-イレブン・インクは米国の人口の多い50の都心部のうち47の地域で約1万4000店の店舗網を展開することになる。同社は、スピードウェイの店舗が、これまで北米で展開してきた店舗と重複が少なく、地域的にも補完できる買収だと説明している。

「スピードウェイ」は、2019年12月末時点で約3900店を展開している。100%ガソリンスタンド併設店(大型給油施設)で、車で立ち寄りやすい好立地の店が多い。70%を超える店舗不動産を所有しており、Speedy Rewards(スピーディ・リワーズ:ロイヤルティ・プログラム)の会員数も600万人を超える。

一方、セブン&アイホールディングスは2005年に米国セブン-イレブンを完全子会社化し、2018年1月にはコンビニを展開するスノコLP(テキサス州)から1030店を約31億ドル(約3452億円)で買収した。そのセブン-イレブン・インクは 2020年3月末時点で 9802店舗を運営していて、米国ナンバー1のコンビニエンスストアチェーンだ。

セブン-イレブン・インクのチェーン全店売上高は直近の2019年12月期で3兆9362億円(対前期比1.4%減)、営業総収入は2兆7398億円(2.9%減)だが、営業利益は1216億円で9.5%の増益となっている。セブン&アイホールディングスの2020年2月期連結営業利益が4242億円だったことを考えると、セブン-イレブン・インクの貢献度は高い。

セブン&アイホールディングスは「共存共栄」の精神に基づき、絶えず成長機会を追求するとともに、グループ成長戦略として海外コンビニエンスストア事業、首都圏食品戦略、環境宣言およびデジタル戦略の四分野を掲げている。特に、堅調な経済成長が予想される北米市場でのセブン-イレブン・インクを中心とするコンビニエンスストア事業をグループ全体の重要な「成長ドライバー」と位置付けている。

セブン&アイホールディングスは価格面で折り合いがつかず、3月にスピードウェイの買収交渉を断念した経緯があるから、再挑戦で業界第3位の企業を手中に収めたことになる。

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