ツルハnews|杏林堂を子会社化、ウエルシアを超えてドラッグストア第1位へ

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(株)ツルハホールディングス(札幌市東区、堀川政司社長)は8月7日に、(株)杏林堂薬局(青田英行社長)、および(株)杏林堂グループ・ホールディングスとの資本業務提携(子会社化)に関する基本合意書を締結した。

 

ツルハホールディングスは北海道から東北・関東・中部・関西・中国・四国・九州地区にかけて1755店舗(2017年5月15日現在)を展開する、ドラッグストアチェーン第2位の企業。中期目標として、「2019年5月期2000店舗、売上高7000億円」の実現を掲げる。

一方の杏林堂薬局は、浜松市を中心とした静岡県で計77店舗(2017年4月15日現在)のドラッグストア・調剤薬局を展開する。杏林堂ホールディングスは、2016年12月20日に持株会社として設立された。

資本提携は、杏林堂ホールディングスの既存株主から発行済株式総数の51%に当たる5万1000株を取得し、子会社化するというもの。株式取得の相手先、条件等については今後の協議となっている。

また業務提携の内容は、今後両社間で分科会等を設けて、次の6項目について協議を進めていく。
①プライベートブランド商品の共有および共同開発
②共同仕入れ
③店舗開発・店舗運営ノウハウの共有
④資材及び備品の共同調達
⑤薬剤師を中心とする人材及び教育システムの共有
⑥オペレーションシステム及び在庫管理システム等の情報システムの共有

杏林堂の2017年4月期の売上高は894億8700万円だった。ツルハホールディングスの2017年5月期の売上高は5770億8800万円だから、単純計算で合計すると6665億7500万円となる。一方、ドラッグストア第1位のウエルシアグループは6231億6300万円だが、これに6月1日に子会社化した(株)丸大サクラヰ薬局207億2800万円(2016年9月期)を加えると6438億9100万円になる。ツルハグループはウエルシアを上回ることになり、一躍ドラッグストア業界の1位に躍り出た。売上高7000億円も視野に入ってきた。

とはいえ、両グループはいずれもイオンとの資本関係にある。ウエルシアは完全子会社、ツルハの最大株主はイオンで、両者の今後の動向には注目が集まる。しかし、ドラッグストア業界のM&Aがますます加速することは間違いない。

検索ワード:ツルハ 杏林堂 M&A 資本業務提携 

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