ウォルマートnews|高級PB「ワインメーカーズ・セレクション」11品目発売
ウォルマートがプライベートブランドの「ワインメーカーズ・セレクション」を10種類、新発売中だ。価格は11ドルほどと発表されているから、多分、10ドル99セントあたりか。
これまで扱ってきたのは徹底した大衆ワインだ。それよりやや高級・高額のワインを、フランス、イタリア、カリフォルニアのワイナリーから集めた。
同社シニア・ワイン・バイヤーのニコール・シンプソンが語っている。
「これらのワインは通常30ドルから40ドルで小売り販売されるワインだから、品質が高くて、大変なお買い得商品となる」。
ウォルマートは、このPBを国内1100店ほどで、5月から販売開始した。
ワインやクラフトビールはウォルマート店頭で、ミールキット商品と並んで、成長カテゴリーとなっている。都会に住むミレニアル世代などを中心に人気が高まっている。ご承知のように、トレーダー・ジョーも最近はPBの「トレーダー・ジョー・リザーブ」など販売強化している。2ドル49セント(カリフォルニア州、他州では2ドル99セント)の「チャールズ・ショー」ブランドは代表的なブランドだ。しかし、現在は10ドル前後の「トレーダー・ジョー・リザーブ」にも人気が出てきた。ウォルマートの「ワインメーカーズ・セレクション」はこのリザーブに似ている。
ウォルマートは、eコマースのジェット・コムを買収した後、ターゲット顧客を所得の高い層に引き上げている。牛肉はチョイス・グレードを扱い、青果・精肉では鮮度保証の100%返金を約束している。
さらにニューヨークでは、同社のインキュベーター「Store No.8」が開発した「ジェットブラック」と呼ばれるパーソナル・ショッピング・サービスを月額50ドルで始めた。これもニューヨークの富裕層を対象にしている。
ウォルマートの富裕層狙いは、客層の拡大であって、そちらへのスライドではない。