オイシックスnews|「知床の森を守るエゾ鹿シリーズ」を全国に初宅配
オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長)が展開する「らでぃっしゅぼーや」は 7月24日(月)、世界自然遺産 ”知床” の森林保全につながる鹿肉の加工食品「知床の森を守るエゾ鹿シリーズ」を発売した。
知床半島で捕獲されたエゾ鹿が、公的認証機関「北海道HACCP」の衛生基準を満たした工場で精肉加工され、全国規模の宅配サービスで流通するのは初めての取り組みとなる。
<カレーとピクルスの素がセットになった「知床の森を守る 山ごはんセット」>
「知床」は2006年に世界自然遺産に登録された。その「知床」に生息するエゾ鹿は、かつては乱獲によって絶滅の危機に瀕した。しかし、1890年に全面禁猟措置となって以降、個体数の調整が難しく、増えすぎたことによるさまざまな獣害が問題となっている。
北海道では専門家を中心とした知床世界自然遺産地域科学委員会が「個体数管理」の目標を定めて取り組んでいるが、コロナ禍でのジビエ流通量の減少などから出荷数は低迷し、目標とする個体数までの到達は難しい状況となっている。
エゾ鹿による獣害とは、樹皮剥ぎによる広葉樹の枯死や在来草花の減少など、森林生態系への影響、畑を荒らすなどの農林業被害による経済的影響(北海道全体で44億円8千万円)、車との接触事故など(北海道庁「野生鳥獣被害調査結果(令和3年度分)」より)。
鹿肉は、牛肉や豚肉と比べて高たんぱく質(22.6g/100g)で低カロリー(126kcal/100g)。また栄養成分として鉄分が豊富(3.4mg/100g)に含まれるヘルシーな食材だ。
今回精肉を手掛けるのは、公的認証機関「北海道HACCP」を取得した「知床エゾシカファーム」。衛生管理を徹底した加工場で短時間のうちに素早く的確に精肉処理をされるので、ジビエ特有の「くさみ」もなく、赤身の旨みを感じられる。
ジビエ料理を食べたことがない人や、調理に自信がない人にも、ジビエをもっと身近なものとして楽しんでもらえるよう、レトルトタイプの「キーマカレー」と、お好みの野菜と一緒に炒めるだけの味付け調理済みの「鹿肉ジンギスカン」を開発した。また、キャンプやピクニックなど、アウトドアシーンでも楽しめる「山ごはんセット」も販売する。
•知床の森を守る エゾ鹿キーマカレー
•知床の森を守る 山ごはんセット(キーマカレー&ピクルス)
レシピ監修は北海道イタリアン「テルツィーナ」のシェフによるもので、スパイスの効いたおいしさが身体に染み渡る。「知床の森を守る 山ごはんセット」には「エゾ鹿キーマカレー」と、梅酢を活用した、らでぃっしゅぼーやオリジナルの「野菜なんでもピクルスの素(もったいない赤梅酢)」がセットになっている。「エゾ鹿キーマカレー」(1人前)は745円(税込み、以下同じ)、「山ごはんセット」(2人前)は1888円。
•知床の森を守る エゾ鹿ジンギスカン
やわらかいエゾ鹿のモモスライスを味付け調理済みにした。お好みの野菜と炒めるだけで、赤身のうまみが引き立つ鹿肉ジンギスカンが出来上がる。2人前で2030円。