イオンnews|陸上養殖「グリーンアイオーガニック」あおさのり・あかねそう®
イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)は8月29日(木)から順次、東京および中四国エリアの「イオン」「イオンスタイル」など約50店舗で、陸上養殖によって生産された藻類では日本で初となる有機JAS認証取得「あおさのり」と「あかねそう®」発売する。「あおさのり」は6g本体価格498円、「あかねそう®」は12g本体価格598円。
プライベートブランド「トップバリュ グリーンアイオーガニック」の商品で、国内の小売りで初めての試みだ。
元となる藻や培養胞子を研究室で育成し、滅菌海水や栄養塩、LED光源を用いて施設内で培養した後、成長に合わせて屋外タンクに移してさらに育成する。ろ過して異物を取り除いた海水を使用して育成することで甲殻類などが藻に付着することを防ぐため、通常の養殖では2回以上行う収穫後の洗浄・異物除去工程が1回で済む。高温の乾燥機ではなく陰干しや送風などの自然に近い状態で実施することで香りが飛ぶことを極力抑えられるため、海藻本来の香り高い風味がそのまま活かされる。
藻類は国内での明確な有機認証の基準が定まっていなかったため、認証を取得した有機藻類の商品化ができなかった。2021年12月に新しいJAS(日本農林規格)として「有機藻類の日本農林規格」が制定されたことを受け、イオンは有機認証を取得した藻類の商品開発を進めてきた。そうしたなかで、徳島県、徳島文理大学、徳島大学、海藻ラボ(株)が連携して誕生した日本初の陸上養殖オーガニック海藻「あおさのり」と「あかねそう®」との縁を得て、トップバリュとしても藻類では初となる「トップバリュ グリーンアイオーガニック」での商品化が実現した。
初年度は50店舗での販売だが、次年度以降は生産量に応じて取り扱い店舗の拡大を予定する。
「トップバリュ グリーンアイ」は誕生から30年を迎えた。イオンは2025年度までに国内オーガニック食品市場での「トップバリュ グリーンアイオーガニック」のシェア30%を目指す。水産物では、2014年に定めた「イオン水産物調達方針」に基づき、資源枯渇防止と生物多様性保全の観点から、MSC、ASC認証や完全養殖商品の取り扱いを強化している。