イオントップバリュ「グリーンアイ」3サブブランドで11月15日から本格展開
イオントップバリュ㈱は「グリーンアイ」をヘルス&ウェルネス商品としてリブランディングする。大きく3つのサブブランドに整理し、15日から計43品目を本格展開する。昨年11月のトップバリュセレクトの刷新に続く、第2弾だ。
サブブランドの1つは「Organic」。有機栽培のオーガニック認証商品で、国内生産、輸入を問わずラインアップしていく。
カイワレダイコン(本体価格78円、以下同じ)、ブロッコリースプラウト(98円)の青果と、カットトマト缶400g(128円)、ストロベリージャム200g(298円)、レギュラーコーヒーオリジナルブレンド180g(398円)といった加工食品で計15品目。
2つめは「natural」。化学合成された薬品や飼料を極力抑えて、生産・飼育された商品群。
タスマニアビーフや、MSC認証・ASC認証の商品などがこれに当たる。今回は塩紅鮭6品目を発売。
3つめは「Free From」。
合成着色料・保存料・甘味料、防カビ剤、トランス脂肪酸といった添加物や109種類の原材料を使用しない商品。マンゴー45g(298円)、アンズ75g(298円)のドライフルーツ、野菜カレー200g(128円)、ミートソース140g(128円)、むらさきいもチップス60g(78円)などの加工食品、ローススライス70g(258円)、ベーコンスライス70g(258円)の精肉・加工肉、パン・ド・ミ6枚(148円)など12品目。
ヘルス&ウェルネスの世界市場規模は2015年段階で73兆円と試算される。2020年には100兆円規模に膨らむ見通しだ。
アメリカ市場ではオーガニック&ナチュラル商品は拡大の一途。ホールフーズやスプラウツ・ファーマーズ・マーケットのような専門スーパーマーケットだけではなく、ウォルマートやアルディといったディスカウントストアも、クローガーをはじめとするスーパーマーケットも、急速に売場を拡大している。
ヨーロッパでも、BIO商品の売場は広くとられて、大人気。
日本市場は、5兆円を超える。ライフコーポレーションがオーガニック&ナチュラルスーパーマーケット「ビオラル」を実験的に出店するなど、マーケットの成長性を高いとみている企業は多い。
ただし課題は商品開発。イオンは今回のグリーンアイ商品を発売するにあたり、お客のブラインドテストの絶対評価(いい、とてもいいなど)と、ブランドを知らせたうえでの知覚評価(価格・購入の有無など)を実施し、お客からの「A評価を得た」(柴田英二社長)商品を揃えた。
グリーンアイの商品は「普段の生活の中で、普通の食として購入できるよう、売価は同じ食品の1.25倍以内に抑えた」(柴田社長)。
身体に良いもの、環境に良いものであっても、おいしくなければ売れない。そして高額であってはならない。そのために、全量取引や組織化による大規模生産などで生産者を支援していく。
そして「将来、国内市場の10%を確保したい」(柴田社長)考えだ。
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