ライフnews|首都圏2店舗の顧客情報データ記録のUSBメモリ紛失

(株)ライフコーポレーション(東京本社:東京都台東区、岩崎高治社長)は、首都圏の2店舗の個人情報が含まれた業務上のデータ等を記録したUSBメモリを紛失したと発表した。

2店舗とはクロスガーデン調布店と青葉しらとり台店だ。USBメモリには、2店舗の顧客1万3987名分の氏名、住所、購買データ(ポイントカードID、アプリ専用ID、性別、年代、店名・購買点数・金額の購買情報)が記録されていた。また紛失したデータ単独では個人を識別することはできないが、首都圏116店舗と近畿圏8店舗の顧客購買データも記録されていた。

経緯は、4月16日に、社員が社内規程に反して、無断で個人情報が記録された業務用USBメモリ(1個)を持ち出したことによる。USBメモリを店舗で使用した後、店舗外で紛失に気付き、店舗内外を捜索するも見つからず、警視庁蒲田警察署に遺失物届出書を提出した。しかし発見することができずに、4月19日、責任者に報告して紛失が判明したという。

ただし、現時点では個人情報の流失や不正使用等の被害が発生したという事実は確認されていない。また保存されているデータはパスワードがかかっていて、さらに暗号化されているため、個人情報流出の可能性は低いとされる。

二つの問題点がある。一つは社内規制に反して無断で持ち出せる環境にあったこと。もう一つは、責任者への報告が遅れたことだ。ライフでは、USBメモリの使用禁止等を含む再発防止策を講じて、個人情報をはじめとする情報の取り扱い等についての教育と指導を徹底していくとしている。

【結城義晴の述懐】顧客情報の取り扱いに対するルールづくりとその徹底、教育と指導が必須である。まずは意識を高めることだ。ライフは、責任者への報告がなされた後は素早く対処し、それを公開した。この姿勢は重要だ。幸いにして、パスワードがかかっていて、暗号化されているから、個人情報流出の可能性は低いと発表されているが、流通産業全体にこの件に関するルールの徹底を促したい。産業の信用にかかわることだからである。

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