そごう・西武news|社長直轄の事業デザイン部など3つの戦略部門を新設

(株)そごう・西武(東京都千代田区、林拓二社長)は9月1日付で、組織変更を実施する。

変更ポイントは大きく分けて4つ。

第1に、戦略と実行を具現化するため、3つの戦略部門を新設する。
①「事業デザイン部」を社長直轄組織として設置し、新戦略実行に伴う業務フローの再構築を行う。
② 店舗運営部と商品・企画本部に、それぞれ「戦略室」を新設し、店舗運営と品揃えの次世代戦略構築を担う。
③ 各店店長直轄組織として、「店舗戦略部」を新設する。戦略室と連携し、店舗独自の中長期戦略実行を進める。

第2に、顧客起点の品揃えに向け、商品部の領域別ライン部門制を抜本的に変更する。
① 基幹店商品部を、「ファッション担当」、「コスメ&ラグジュアリー担当」、「フード&ライフスタイル担当」の3担当に再編する。
② 「標準店商品部」を新設し、「ファッション担当」、「フード&ライフスタイル担当」で構成する。東日本商品部と西日本商品部は解散する。

第3に、スピーディな業務遂行のため、本部マネジメント体制をフラット化する。
そごう・西武は2017年度体制として「百貨店事業部」「自主事業部」「商事事業部」「海外事業部」の4事業部体制を敷いている。百貨店事業部に商品・企画本部を設置し、商品と営業企画を一体化する取り組みを進めている。

① 百貨店事業部の販売促進部を営業企画部に統合し、連動を強化する。店舗運営部と営業推進部は解散し、各担当を店舗運営部直轄に位置付ける。
② 自主事業部は、自主商品開発部と自主商品販売部、デザイン室を解散し、自主商品部は「開発担当」「販売担当」で構成する。
③ 商事事業部に「ブランドマーケティング部」を新設し、新事業開発に取り組む。また関西営業部に「関西営業三部」を新設し、遊技業界ビジネス拡大に対応する。
④ 後方部門として、「品質管理部」を新設し、品質管理強化を図る。人事企画部を「人事部」に呼称変更し、必要人材の確保と育成を強化する。教育推進部は解散し、業務を人事部と店舗運営部に移管する。経営推進部を「企画室」に、開発事業部は「関連会社部」に、それぞれ呼称変更する。

第4に、そごう神戸店、西武高槻店のH2Oグループへの営業譲渡に向けた組織整備として、関西プロジェクト室下に、「関西業務センター」を新設し、移行期の業務をサポートする。

そごう神戸店西神館を独立店舗化し、そごう西神店に呼称を変更する。

以上により、そごう・西武の構造改革は「戦略」を前面に出して、それを社長直轄の「事業デザイン部」が主導する形で進む。果たしてそれが上手く進捗するか。「社長直轄」の効果次第というところだ。

検索ワード:そごう・西武 組織変更 百貨店

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