セコマnews|4/1付けで赤尾洋昭副社長が社長昇格/丸谷現社長は会長へ
(株)セコマ(札幌市中央区、丸谷智保社長)は、4月1日付で社長が交代する。赤尾洋昭代表取締役副社長が代表取締役社長に就任する。また現丸谷智保代社長は代表取締役会長に就く。
◼️丸谷智保代氏 略歴
昭和29年生まれ
昭和54年 慶應義塾大学卒業
平成19年3月 (株)セイコーマート(現セコマ)入社
平成19年6月 同専務取締役
平成20年3月 同取締役副社長
平成21年3月 同代表取締役社長
◼️赤尾洋昭氏 略歴
昭和51年生まれ
平成11年 一橋大学卒業
平成16年5月 (株)セイコーマート(現セコマ)入社
平成18年3月 同取締役
平成21年2月 同常務取締役
平成26年2月 同専務取締役
平成28年2月 同代表取締役副社長
【結城義晴の述懐】
セコマ新社長に赤尾洋昭さんが就任した。おめでとうございます。お父上の故赤尾昭彦前会長にはお世話になった。月刊食品商業編集長の時代には、同誌をスーパーマーケットとコンビニの雑誌と位置づけた。その後、月刊コンビニを創刊した。だからコンビニ産業で、北海道のセイコーマートはセブン-イレブン一色の業界の中で、異彩を放った。その創業者であり、仕掛人が赤尾昭彦さんだった。しかし赤尾さんは2016年8月19日に逝去された。76歳だった。
清酒メーカーの北の誉酒造から食品卸の丸ヨ西尾(現セイコーフレッシュフーズ)、そして1971年、企業内起業でセイコーマート1号店「コンビニエンスストアはぎなか」(札幌市北区)をオープンさせた。これが現在のセコマの発祥の店となった。その後、丸ヨ西尾を退職し、自らセイコーマートを設立。その後は、丸ヨ西尾の社長が歴代、セイコーマート社長を兼務し、赤尾さんは黒子に徹した。しかし2004年、やっと社長に就任。2006年には早くも会長に就いて、2009年から社長は北海道拓殖銀行、シティーバンクを経た丸谷智保氏。その間、コンビニ業界はサークルKサンクスがファミリーマートに買収され、その他のローカルチェーン、リージョナルチェーンもほとんどがローソンかファミリーマートに吸収された。セコマはこの産業唯一といってよいインディペンデントとして残った。
北海道という立地がそれを可能にした。その北海道の優位性を誇示した創業者がそれを可能なさしめた。新社長にはこの志を継いで、リージョナルチェーンの強みを発揮してもらいたいものだ。