プラネットnews|「家事分担に関する意識調査」を実施
製造業と卸売業を結ぶEDIサービスを行う(株)プラネット(東京都港区、田上正勝社長)は、消費財や暮らしにまつわるトピックスを掲載したニュースレター『Fromプラネット』第111号で「家事分担に関する意識調査」を行った。
6月の第3日曜日は「父の日」。最近は「イクメン」や「主夫」など、家事や育児に積極的な父親たちが増えている。そこで、「家事分担」をテーマにアンケートを実施して、男性と女性の意識の差を調べ、「お父さんの家事」の実態を探っている。
⑴ふだん積極的に家事をしているかどうかを聞いている。
「積極的に家事をしている」の合計は女性では73.1%だが、男性では45.2%と半分に満たなかった。男性では、5人に1人以上が「自分ではまったく家事をしていない」と答えている。
ただし、年代別では傾向が違う。男性の20代・30代では、「積極的に家事をしている」の合計が5割を超えている。一方で、40代以降になると「あまり積極的ではないが家事をしている」、つまり「本音ではしたくない」と思っている人が多い。
⑵男性は配偶者・パートナーの家事をどう思っているのかを聞いている。
「配偶者・パートナーの家事に満足している」が断トツ。2位は「自分がもっと手伝って、家事負担を軽減してあげたい」と答えた。僅差の3位は「非効率なのでもっと効率よくやればいいと思う」だった。
この結果には、エリアで少々温度差があった。「配偶者・パートナーの家事に満足している」で最も高かったのは「北陸」、「自分がもっと手伝って、家事負担を軽減してあげたい」では「四国」。また、どちらも2位に付けていたのが「東北」。「非効率なのでもっと効率よくやればいいと思う」では、1位が「九州・沖縄」、次いで、都市圏の「関東」「近畿」の順。
⑶配偶者・パートナーと同居している男女への質問。男性にはどのような家事をしているかを、女性には、配偶者・パートナーにしてもらいたい家事は何かを聞いている。
男性がしている家事は、1位が「収集所にゴミ袋を出す」、2位が「手で食器を洗う」、3位が「浴室を掃除する」。女性が配偶者・パートナーにしてもらいたい家事は、1位が「浴室を掃除する」、2位が「収集所にゴミ袋を出す」、3位が「トイレを掃除する」。
順位は違うものの「収集所にゴミ袋を出す」「浴室を掃除する」の2項目は共通している。男女の落差が最も小さいのは「おかずを作る・料理をする」、次いで「浴室を掃除する」。しかも「浴室を掃除する」は、女性がしてもらいたい家事の1位だ。反対に、女性のほうが高くて男性との差が最大の項目が「トイレを掃除する」。女性では3位だが、男性では3位圏外で、なんと15位だった。
⑷家事をしている、していないに関わらず、配偶者・パートナーと同居している男女に、相手が自分の家事に満足しているかどうかを聞いている。
「満足だと思う」の合計は女性のほうが高く、「不満だと思う」の合計は男性のほうが高かった。ただし、男性もほぼ半数がパートナーは自分の家事に「満足だと思う」と答えている。
男性を年代別に見ると、「満足だと思う」の合計は、40代・50代で特に低く、それより若い世代と高齢世代が高い。この傾向は女性でも同様で、40代・50代で「満足だと思う」の合計が低くなっている。
⑸家事をしている男性に、得意な家事と苦手な家事を自由回答で答えてもらった。
「料理は得意」という人から「料理は苦手」「アイロンがけは上手」という人まで、さまざま。「丁寧すぎるので時間がかかる」「徹底的にする癖がある」というところに「男の家事」らしさを感じる。いずれにせよ、それぞれがんばって家事に取り組んでいることが伝わってきた。印象的だったのは70代以上の回答。退職後、夫婦で分担しながら、慣れない家事に奮闘している様子がアンケートからうかがえた。
■調査概要
調査対象/DIMSDRIVE(ディムスドライブ) モニター
回答者数/4206名
調査期間/2019年4月17日~5月10日
調査方法/インターワイヤード(株)が運営するネットリサーチ「DIMSDRIVE」実施のアンケート