イオン・オムニ7・アマゾン・ドンキ等ネット上はハロウィン商戦本格化
10月31日はハロウィン。
すでに大手小売業各社の店頭ではハロウィンプロモーションが展開され始めている。
ハロウィンは、古代ケルト人の祭が起源といわれる。秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な行事。しかし現代では民間行事として定着し、アメリカではカボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」をつくって飾り、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪問し、お菓子をもらうイベントに変わっている。このアメリカナイズされた行事が日本で紹介され、今や、クリスマス、バレンタインデーに次ぐ、外来イベントになっている。
いやむしろ、10代から20代の若い世代やヤングファミリーでは、バレンタイン以上の盛り上がりを見せている。なかでも、仮装コスチュームが都市部では大流行。パレードも毎年、各地で行われる。
その市場規模。日本記念日協会・記念日文化研究所の調査によると、2015年のハロウィンの市場規模は推計で約1220億円。バレンタインデー市場を上回り、わずか4年で倍増している。
小売業にとって大きな資源テーマだから、すでに大手各社はネット上でプロモーションを展開する。
まずイオンのサイト。
テーマを「PLAY HALLOWEEN(プレイ ハロウィン)」として、「家族も友達もみんながプレーヤー」とハロウィンイベントの楽しみ方を提案する。
仮想のためのコスチューム、手づくり衣装、室内や食卓ののデコレーショングッズ、お菓子やパーティメニューレシピ、さらには大人のハロウィンためのリカーやレシピ情報を発信している。
セブン&アイ・ホールディングスはomni7。
とくにイオンのようにテーマを設けてはいないが、着ぐるみ、コスチューム、ペイントアクセサリー、ホームデコ、テーブルウェア、ラッピング、お菓子、限定デザインのくくりで、ナショナルブランド商品を打ち出す。
オムニ7では商品の売れ筋ランキングを掲載している。スコッティティシュ160組5コパック「ディズニーハロウィン」が第1位(2016年9月12日18時現在)。
イオンとセブン&アイ、ハロウィン一つでも取り組みの違いがあって、おもしろい。
ネットといえばamazon.com。「Halloween Store」を設ける。
ディズニーやスター・ウォーズのコスチューム企画、定番のハロウィンのお菓子、飲み物、ホームデコレーション、お菓子づくり。アマゾンらしいのは「思い出を残そう」企画。ウェアラブルカメラ、インスタントカメラのチェキ、スマホdeチェキ、自撮り棒、ハロウィンフォトフレームなどを提案する。
楽天サイトは、子供から大人まで楽しめるコスチューム、人気の衣装、メイク・ネイルなどのハロウィンアイテム、お菓子・レシピ・飾り付けなどの手づくり情報を発信する。楽天はショップの集合体だから、注目ショップのイチオシ商品などを掲載。
トップ画面からもわかるように、若い世代を意識したサイトづくりになっている。
同じく若者から支持されるドン・キホーテ。
こちらのサイトデザインはコスプレがメインだからか、おどろおどろしいイメージを醸し出している。
それはそれでドンキらしい。
各社各様の提案と商品訴求。ハロウィン企画一つでもこれだけ違う。
忘れてはならないのは、外食産業にもたらすハロウィン需要。昨年の秋は天候もよかったが、ハロウィン効果で10月まで4カ月連続で売上げが前年を上回っている。外食は今年はさらに強化するはずだ。
ハロウィンといえば、サーティワン アイスクリーム。「クレイジーハロウィン」をキャンペーンテーマに、新&限定フレーバー商品を9月26日からハロウィン当日までの1カ月余り展開する。
2016年のハロウィン商戦。
店頭ではシルバーウィーク商戦の後に需要が本格化するだろうが、ネット上では、仮装グッズをはじめとした商戦が盛り上がっている。
(画像はすべて各社公式サイトより)
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