4月6業態統計まとめ|外食1.8%増/総合スーパー・食品スーパー苦戦
主要業態別の4月売上高が出揃った。百貨店、総合スーパー、スーパーマーケット、コンビニの小売り主要4業態に、ショッピングセンターと外食産業を加えた動向を報告する。
4月は3月と同様に、総合スーパーとスーパーマーケットが前年割れだった。一番伸び率が高かったのは外食産業。ゴールデンウイーク前半が好天だったことが伸びにつながった。
外食産業 +1.8%
ショッピングセンター +1.0%
コンビニエンスストア +0.7%
百貨店 +0.7%
総合スーパー ▲1.2%
スーパーマーケット ▲1.4%
外食産業は、花見需要のピークが3月に前倒しとなったことで、4月はその反動で、持ち帰り米飯・回転寿司・ファミリーレストラン・居酒屋など客数が減少した。しかし、価格改定や高単価商品が好調で売上高は1.8%プラスとなり、20カ月連続で前年を上回った。業態別では、ファミリーレストランの「中華」と「焼き肉」の伸び率が高かった。
ショッピングセンターは、前年同月比1.0%増と3カ月連続で前年を上回った。キーテナントは1.4%減だったが、テナントは1.5%増と前年を上回り、全体を牽引した。
コンビニエンスストアは、0.7%増と4カ月続けて前年を上回った。しかし、客数は0.8%減と26カ月連続で前年を下回っている。平均気温が高く、好天に恵まれた日が多かったため、花見やゴールデンウイーク前半の行楽需要を取り込み売上げが伸びた。
百貨店は、前年同月比0.7%増と2カ月連続で前年をクリアした。気温上昇で春夏商材の動きがよく、また大都市を中心にインバウンドと高額商材が好調に推移した。外国人売上高は42.9%増、売上額316億円で過去最高額を更新。
総合スーパーは前年を1.2%下回った。食料品は▲1.4%。衣料品は▲2.7%で、とくに婦人衣料は7.3%減と落ち込んだ。住関品は▲1.0%。季節商材は好調だったが、白物家電の動きが鈍かった。
スーパーマーケットは、前年同月比1.4%減で、2カ月連続で前年割れ。青果の相場安、価格競争の激化が影響した。青果▲3.0%、水産▲3.9%、惣菜▲0.4% 、日配▲0.6%、一般食品▲1.2%、非食品▲1.6%と前年割れとなったが、唯一畜産だけが0.4%前年をクリアした。