6月コンビニ統計|2カ月ぶりに既存店1.1%の増加/気温高で夏物商材好調
6月のコンビニエンスストア「統計調査月報」が、日本フランチャイズチェーン協会から発表された。
調査対象企業は、(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの7社。
6月は全国的に気温が高かったことで冷し麺や飲料、アイスクリームなど夏物商材が売上げを伸ばした。また、カウンタ―商材や冷凍食品、惣菜、サラダなどの中食が引き続いて好調だったことで、売上高は全店・既存店ともに前年を上回った。
既存店売上高は、8080億9400万円。前年同月比1.1%増で、2カ月ぶりにプラスとなった。しかし、客数は13億2055万人で1.9%前年を下回り、28カ月連続のマイナス。客単価は39カ月連続プラスで3.0%増と大きく伸長して、611.9円。
店舗数は、前年同月より1.2%増。638店舗増加して、5万5320店舗。
全店ベースの売上高は9147億9300万円で3.3%増。客数は14億7138万人で0.6%増。1店舗当たりの平均日販は55万1200円、客数は887人。客単価は621.7円で2.6%増と12カ月連続プラス。
商品分野別売上高で前年を上回ったのは、日配食品0.04%増、加工食品1.3%増、そしてサービスは19.1%の二桁増で大幅に伸長した。非食品だけが1.1%減と前年割れ。
大手コンビニ3社の6月の概況を見てみよう(%は前年同月比)。
セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数2万0392店
既存店売上高 +0.9%
既存店客数 ▲1.7%
既存店客単価 +2.6%
全店売上高 +4.5%
ファミリーマート
総店舗数1万6989店(ファミマ1万6868店、サークルK・サンクス640店、エリアフランチャイズ〈沖縄・南九州・JR九州R〉918店)
既存店売上高 ▲0.9%
既存店客数 ▲1.8%
既存店客単価 +0.9%
全店売上高 ▲1.6%
*全店売上高の伸び率は、ファミリーマートとサークルK・サンクスの合算値
ローソン(店舗数はローソングループ計、売上関連は単体)
総店舗数1万4244店
既存店売上高 +1.3%
既存店客数 ▲3.2%
既存店客単価 +4.7%
全店売上高 +8.8%
6月の既存店売上高は、ローソン1.3%、セブン-イレブン0.9%と前年を上回った。ファミマは▲0.9%と前年に届かず。客数は、3社とも減少した。とくにローソンは▲3.2%とマイナス幅が大きかった。