6月6業態統計まとめ|曜日廻り・好天・セール前倒し効果で6業態すべて増収

主要業態別の6月売上高が出揃った。百貨店、総合スーパー、スーパーマーケット、コンビニの小売り主要4業態に、ショッピングセンターと外食産業を加えた動向を報告する。

6月は6業態すべてが前年同月を上回った。土曜日が昨年に比べて1日多かったこと、また気温高で晴れの日が多かったことなどが、集客向上につながった。また、ショッピングセンターや百貨店は、セールの前倒し効果で売上げが伸長した。大阪北部地震の影響で休業したり、営業時間が減少したりした店舗もあったが、好調な1カ月となった。

外食産業 +3.3%
百貨店 +3.1%
ショッピングセンター +2.3%
コンビニエンスストア +1.1%
スーパーマーケット +0.2%
総合スーパー +0.1%

外食産業は、3.3%増で22カ月連続で前年を上回った。好調要因は3つある。第1に、土曜日が1日多い曜日回り。第2に、関東甲信地方の梅雨明けが月末だったこと、また気温も高く晴れの日が多かったことなどの天候要因。この2つの要因が客数増加をもたらした。第3は、高付加価値メニューや価格改定による客単価の上昇によるもの。

百貨店は、3.1%増と2カ月ぶりに昨年を上回った。下旬にスタートしたクリアランスセールの前倒し効果、気温上昇による季節需要の高まり、土曜日1日増などの好調要因が重なって、主力の衣料品が7カ月ぶりに前年をクリアした。大阪北部地震で一部店舗の営業時間減少などがあったものの、そのマイナス要因をカバーすることができた。また、外国人売上高は52.5%増と大幅アップ。国内市場も前年比1.1%増で、7カ月ぶりにプラスとなった。

ショッピングセンターは、2.3%増と昨年を上回った。好調要因は主に3つ。1つは、百貨店同様にセール開始日の前倒し効果。昨2017年は7月1日からだったセールを、今年は6月29日(金)、30日(土)からスタートしたことで売上げが伸長した。早仕掛けの効用だ。2つ目は、土曜日が前年より1日多かったこと。そして3つ目は全国的に気温が高く、夏物商品に動きが見られたことだ。

コンビニエンスストアは1.1%増で、2カ月ぶりにプラスとなった。全国的に気温が高かったことで冷し麺や飲料、アイスクリームなど夏物商材が売上げを伸ばした。また、カウンタ―商材や冷凍食品、惣菜、サラダなどの中食が引き続き好調。しかし、客数は1.9%前年を下回り、28カ月連続でマイナスが続いている。

スーパーマーケットは、0.2%前年を上回った。6月のキーワードは3つ。第1に、土曜日が1日多かったという曜日回り。第2に、気温の上昇、そして例年より梅雨明けが早かったという天候。この2つは好調要因。3番目の客数減少はマイナス要因で、引き続き苦戦している。食品合計は0.4%増。しかし生鮮3品合計は前年を0.4%下回った。青果は相場安もあって0.4%減。水産も1.0%減。畜産は±0%と横ばい。惣菜、日配、一般食品はいずれもプラスとなった。

総合スーパーは、わずかだが前年を0.1%上回った。食料品は0.5%増収した。農産品は▲0.9%と前年を下回ったが、畜産は横ばい、水産は0.7%増と前年をクリアした。また、惣菜は1.4%増と最も伸長率が高かった。衣料品は1.4%減で、婦人・紳士、すべてのカテゴリーが前年を下回った。住関品は1.6%減。医薬・化粧品と家具・インテリアは前年を上回ったが、ほかはマイナス。とくに家電製品は二桁減と苦戦した。

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