7月総合スーパー統計|食料品好調で既存店1.5%増/衣料は6%大幅減

日本チェーンストア協会から「チェーンストア販売統計7月度速報」が発表された。この協会の加盟社には総合スーパー業態を運営する企業が多いことから、商人舎ではこの統計を総合スーパーの大まかな動向を見る指標としている。

7月の加盟企業数56社、1万0219店舗。企業数は6月と変わらないが、店舗数は1カ月で32店舗増加。また前年同月からは649店舗増えている。

7月の総販売額は1兆1301億7040万円で、前年を1.5%上回った。

食料品は2.5%増。農産品は相場高の影響で4.2%前年を上回った。畜産は、牛・豚・鶏ともに動きが良く0.4%増。水産は、刺身の盛り合わせやまぐろなどが売上げを伸ばし1.9%増。惣菜は、揚げ物や焼き物が好調で0.8%増。すべての部門が前年超えとなった。

一方で、衣料品と住関品の動きは鈍く減収だ。

衣料品は6.0%減。婦人衣料はマニッシュスーツやTシャツは売上げを伸ばしたが、スカート、カットソーが苦戦して9.3%減。紳士衣料はスーツ、カジュアルシャツ、Tシャツの動きは良かったが、ジャケット、スラックスの動きが鈍く8.4%減。ともに大幅ダウンとなった。

住関品は0.4%減。家具・インテリアと医薬・化粧品は前年をクリアした。しかし、家電製品は、エアコンや扇風機などの季節商材は好調だったものの、液晶テレビやレコーダーなどが低迷して6.1%減。また日用雑貨品は、ランドセルなどは伸長したが、弁当箱やベビー用おむつなどが苦戦して1.9ポイント前年に届かなかった。

7月の部門別の売上高(売上構成比)と、店舗調整後の前年同月比は以下の通り。

食料品    7366億7175万円(65.2%)+2.5%
・農産品   997億2114万円(8.8%)+4.2%
・畜産品   813億9125万円(7.2%)+0.4%
・水産品   660億6507万円(5.8%)+1.9%
・惣 菜   886億4918万円(7.8%)+0.8%
・その他食品 4008億4511万円(35.5%)+2.9%
衣料品      913億0275万円(8.1%)▲6.0%
・紳士衣料    164億5766万円(1.5%)▲8.4%
・婦人衣料    281億7185万円(2.5%)▲9.3%
・その他の衣料・洋品 466億7324円(4.1%)▲3.0%
住関品        2258億5397万円(20.0%) ▲0.4%
・日用雑貨品   855億4558万円(7.6%)▲1.9%
・医薬・化粧品  299億3513万円 (2.6%)+1.5%
・家具・インテリア 588億7113万円(5.2%)+2.4%
・家電製品     125億7889万円(1.1%)▲6.1%
・その他商品    389億2324万円(3.4%)▲0.5%
サービス         30億3466万円(0.3%)+1.5%
その他          733億0727万円(6.5%)+8.8%

>チェーンストア販売統計2018年7月

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