8月総合スーパー統計|既存店0.1%増、食料0.9%増も衣料6.5%減

日本チェーンストア協会から「チェーンストア販売統計8月度速報」が発表された。この協会の加盟社には総合スーパー業態を運営する企業が多いことから、商人舎ではこの統計を総合スーパーの大まかな動向を見る指標としている。

8月の加盟企業数56社、1万0212店舗。企業数は7月と変わらないが、店舗数は1カ月で7店舗減少している。また前年同月からは590店舗増えている。

8月の総販売額は1兆0861億4557万円で、前年を0.1%上回った。

食料品は0.9%増。農産品は相場高が後押しした。キャベツ、きゅうり、ピーマン、トマト、なす、枝豆、カット野菜、スイカ、梨、ぶどう、キウイフルーツなどが好調で、前年を6.7%上回っている。惣菜も1.3%前年を上回った。しかし、畜産は1.5%減、水産は1.2%減と両部門は苦戦した。

天候要因もあって衣料品は6.5%減と大きく前年を下回った。婦人衣料はスカート、Tシャツなどは売上げを伸ばしたが、エレガンスシャツ、ブラウスなどの動きが鈍くて9.5%減。紳士衣料は、スーツ、スラックスが苦戦して8.3%減と落ち込んだ。

住関品は0.5%減。家電製品▲10.6%の二桁減が響いた。エアコン、扇風機、炊飯器、乾電池などは好調だったが、掃除機、食器洗い機、デジカメなどが不調だった。医薬・化粧品と家具・インテリアは堅調に推移している。

8月の部門別の売上高(売上構成比)と、店舗調整後の前年同月比は以下の通り。
食料品    7379億2754万円(67.9%)+0.9%
・農産品   1093億9754万円(10.1%)+6.7%
・畜産品   816億6680万円(7.5%) ▲1.5%
・水産品   625億9438万円(5.8%) ▲1.2%
・惣 菜   931億5903万円(8.6%) +1.3%
・その他食品 3911億0979万円(36.0%)+0.2%
衣料品     711億6884万円(6.6%)  ▲6.5%
・紳士衣料   113億1424万円(1.0%)  ▲8.3%
・婦人衣料   193億3646万円(1.8%)  ▲9.5%
・その他の衣料・洋品 405億1814円(3.7%)▲4.4%
住関品        2122億6670万円(19.5%)▲0.5%
・日用雑貨品   808億0549万円(7.4%)  ▲1.1%
・医薬・化粧品 323億9317万円 (3.0%)  +1.3%
・家具・インテリア 558億3946万円(5.1%)+0.4%
・家電製品     88億6334万円(0.8%) ▲10.6%
・その他商品  343億6524万円(3.2%)    +0.8%
サービス        28億3859万円(0.3%)   +2.5%
その他         619億4390万円(5.7%)   +0.1%

>チェーンストア販売統計2018年8月

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