6月SC統計|既存店2.4%増で5カ月連続前年超え/休日増などで飲食が好調

一般社団法人日本ショッピングセンター協会から、6月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が発表された。

既存店売上高は5258億3490万円。前年同月比2.4%増と、5カ月連続で前年を上回った。

6月は曜日配列によって休日が1日多かったことや、大手衣料品専門店で値引きセールを実施したことで、売上げを大きく伸ばす要因となった。例年に比べて気温が低めであったため、夏物衣料の売れ行きが伸び悩んだSCも多かったが、飲食、食物販、サービス系のテナントが全体の売上げを押し上げた。

立地別・構成別では、テナントは総合で3.2%増と前月(3.0%増)をさらに上回った。一方、キーテナント総合は0.5%減と前年を下回り、明暗が分かれた。特に中心地域・中都市の百貨店をキーテナントとするSCの不調が目立ち、7.1%減とマイナス幅が大きかった。

立地別・地域別の総合では、全9地域が前年を上回った。大都市の駅ビルなどが牽引し、中心地域が6.9%増と高い伸びを示した。昨年の大阪府北部地震の影響で休館したSCもあった近畿では、その反動もあって5.0%増となった。一方、四国の中心地域は11.7%減とマイナス幅が大きかった。

都市規模別・地域別の総合は大都市が1.6%増、その他の地域は3.1%増で、両者ともに前年を上回った。大都市で最も高い伸び率となった千葉市(6.0%増)は中心地域のSCが好調で全体を押し上げた。一方、広島市は中心地域のSCがすべて前年を下回り、4.4%減となった。

>SC販売統計調査報告 2019年6月

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