7月SC統計|既存SC売上高17.6%減/感染者再拡大と悪天候で客数減

一般社団法人日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)から発表された7月の既存ショッピングセンター(SC)の売上高は、前月から2.6ポイント悪化し、前年同月比17.6%減となった。7月中旬から新型コロナウイルス感染者が再拡大し、外出自粛傾向が強まったこともあり、多くのSCが客数減となった。また、長梅雨や九州・中部・東北の豪雨災害などの悪天候もマイナス要因となった。

テナントは前月から2.8ポイント減の19.9%減、キーテナントは前月から1.5ポイント減の8.5%減となり、ともにマイナス幅が広がった。

立地別・構成別を見ると、前月同様、公共交通機関が主な来館手段となる中心地域・大都市で32.6%減と、前年を大きく下回った。また、生活必需物資を販売する食品スーパーやGMSが主である周辺地域のキーテナントは、前月に1.9%減まで回復したものの、今月は3.8%減と再び悪化した。

都市規模別・地域別では、大都市よりもその他の地域で、前月からの落ち込みが大きい。前月9.5%減から12.5%減に悪化している。とくに東北は新型コロナウイルス感染拡大の影響が出始め、九州・沖縄は豪雨被害の影響もあり、それぞれ外出自粛により来館数が減ったことが影響した。

業種別にみると、ステイホームのライフスタイルが定着したためか、自宅で調理できる生鮮食品、テレワーク用の家電家具、娯楽用としてゲーム機器等の販売が好調であった。一方、アパレルは長梅雨により気温の低い日が多く、夏物衣料が苦戦した。また、会食自粛の続く飲食やシネマ等のサービス業種も引き続き苦戦が続いている。

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