7月SC統計 | 既存SC売上高5.5%増/地方都市中心に高い伸び率

(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)は2022年7月の「SC販売統計調査」を発表した。
既存SC売上高は前年同月比でプラス5.5%で5カ月連続のプラスとなった。昨年7月は11都道府県に緊急事態宣言下にあったことからの反動増によるもの。また上旬までは感染状況が落ち着いていたことからセールやイベント企画によりSC来館者が増加したためとみられる。2019年7月と比較するとマイナス10.7%とコロナ禍以前には及ばないが、回復傾向が続いている。

テナントは前年同月比プラス10.6%。セールなどの企画により夏物衣料が好調でファッションが堅調。また、行動制限等がなく外出機会が増えたことから飲食店が伸びた。

キーテナントは前年同月比で0.7%の伸び率。総合スーパー、スーパーマーケットなどは堅調な内食需要に支えられているが、特需効果は薄まっている。

立地別では中心地域・大都市は総合で前年同月比で13.3%の伸び率。夏休みに入ったことで、旅行客や地方からの来 館が増え、テナント、キーテナントともに他の立地と比較して高い伸び率となった。中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率プラス6.1%となった。3年振りに開催された花火大会や夏祭りによる飲食利用が好調だった。
周辺地域は総合で前年同月比で3.5%の伸び率。キーテナントは外出機会の増加により、前年のような食料品の特需が落ち着いたことから、マイナス0.1%とわずかに前年を下回った。

地域別では四国を除く全地域で前年同月を上回った。中心地域では全地域で前年を上回った。特に北海道(20.7%)、北陸(16.1%)、東北(15.7%)など観光地の伸びが顕著であった。

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