4月百貨店インバウンド動向|売上高439億円26.7%減/2カ月連続でマイナス
(一社)日本百貨店協会(東京都中央区、好本達也会長)のインバウンド推進委員会が、2025年4月の外国人観光客の「免税売上高・来店動向」を発表した。調査対象はインバウンド推進委員店の87店舗。
4月の免税総売上高は、約439億4000万円で前年同月比26.7%減。2カ月連続でマイナスとなった。高額品など一般物品の低調により購買単価が減少した。化粧品などの消耗品は引き続き好調に推移した。4月13日からの大阪・関西万博開幕後はメインのアジア圏のほか、欧米や中東などからの来店も増加している。
一方で、購買客数は約52万1000人で3.1%増と4月としては過去最高を記録した。
免税売上高の内訳は一般物品売上高が約356億7000万円で32.4%減、消耗品売上高(化粧品、食料品など)が約82億7000万円で15.6%増だった。とくに化粧品・食料品は好調に推移した。
一人当たりの購買単価は約8万4000円で28.9%減。
来店の多かった国は中国本土、台湾、香港、韓国、タイ、シンガポール、マレーシアなどアジア圏が中心。