8月SC統計|既存SC売上高6.9%増/夏休みのイベント集客で前年超え

(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が 2025年8月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は545ショッピングセンター(SC)。

8月度の既存SC売上高は、前年同月比6.9%増。夏休みのイベント集客が奏功したほか、前年より休日日数が1日多かったこと、前年のような台風による臨時休業や時短営業がなかったことにより、前年超えとなったSCが多かった。42カ月連続で昨対プラス。

立地別に見ると、中心地域は総合で9.1%増、周辺地域は6.0%増となった。地域の祭りや花火大会、コンサートなどのイベント開催が館の集客につながったSCが多かった。大都市を中心にインバウンド客の増加も見られた。また周辺地域はテナント入れ替え・改装効果があったSCが好調だった。

地域別では、九州・沖縄9.6%増、中部・近畿7.8%増、関東6.7%増、中国6.4%増、東北5.7%増、四国5.3%増、北陸5.1%増、北海道3.7%増だった。

業種別では、「ファッション」は、猛暑により盛夏商材のセール消化が進んだ。夏場でも着られるような薄手の秋物衣料は稼働し始めたが、本格的な秋素材の商品は動きが鈍いとの声が聞かれた。

「雑貨、その他物販」は、猛暑により引き続きハンディファンや日傘、UV対策アイテムなどが好調だった。夏休みに入ったことで鞄などの旅行需要も見られた。

「飲食」は、夏休みもあり家族連れのランチ利用が目立ったほか、暑さを凌ぐために冷たいメニューを求める利用客も多かった。「食料品」は、観光客の土産需要のほか、帰省手土産需要で和洋菓子に動きが見られた。

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