8月外食統計|全店売上高8.7%増/お盆の帰省需要などが好調

(一社)日本フードサービス協会(東京都港区、久志本京子会長)が2025年8月度の「外食産業市場動向調査」を発表した。調査企業数は226社、店舗数は3万6535店舗。このうちファーストフードは2万1194店舗で、全体の58.0%を占める。

8月の外食全体の売上げは前年同月比108.4%、店舗数は100.8%、客数 103.9%、客単価は104.4%だった。8月は昨年と比較して土日数が多い曜日まわりで、台風の影響も少なく、猛暑が続いた。冷たいメニューやビール類などの売上増に加えて、お盆の帰省需要も好調だった。

ファーストフード業態の売上げは107.4%。「洋風」は夏限定の新商品や定番の季節メニューが好調で、売上げ107.0%。「和風」は客数の伸びが弱かったものの、期間限定の定食メニュー等が好調で、108.6%だった。また「麺類」は、猛暑で冷たいメニューとビールの販促が好調で、110.0%の2ケタ伸長。

ファミリーレストラン業態の売上げは109.8%。お盆時期を中心に帰省や行楽需要がおおむね堅調だった。「和風」は昨年と異なり台風等の天候に左右される日が減り、売上げ112.2%。「中華」は、ビールの販促や店舗数増で110.4%。

パブ・居酒屋業態は連日の猛暑でビール販売が好調。昨年は大型の台風で予約キャンセルが相次いだが、今年は比較的天候にも恵まれ、売上げは109.1%となった。

ディナーレストラン業態はお盆帰省や夏休みなどの需要が好調で、売上げは110.8%。

喫茶業態は物価高による客単価の上昇が売上増の主要因と思われるが、夏用のドリンク類の投入や各種販促の努力もあり、売上げ110.9%となった。

関連カテゴリー

統計 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧