4月は総合スーパー・コンビニともに既存店売上高13カ月ぶりのプラスで目出度い
昨日は百貨店の4月の売上高概況を伝えたが、今日は、20日に発表された総合スーパーとコンビ二エンスストアの結果の報告。
総合スーパー
日本チェーンストア協会の4月の販売統計。
加盟企業数は60社。店舗数は18店増えて9408店。
総販売額は1兆0829億5469万円。
既存店ベースでは前年比107.8%と、13カ月ぶりのプラスとなった。
もちろん、昨年4月は消費増税の反動で売上げは大きく落ち込み、前年比マイナス12.0%だった。
だから反動の反動で、この4月は良いのは当然だろう。
内訳を見てみよう。
食料品が6859億9948万円、プラス7.5%。
衣料品が988億2215万円、プラス8.4%。
住関連が2335億2765万円、プラス4.9%。
サービス33億8579万円、マイナス1.7%。
その他612億1962万円、マイナス1.2%。
サービス、その他以外はプラスと好調。
部門別で見ると、農産物、畜産物は相場高の影響もあり、食料品はすべてプラス。
農産品 プラス9.7%
畜産品 プラス7.7%
水産品 プラス4.7%
惣菜 プラス9.6%
その他食品 プラス6.9%
好調だった商品は以下の通り。
農産品は、トマト、きゅうり、ジャガイモ、レタス、カット野菜。
果物ではイチゴ、バナナ、グレープフルーツ。
畜産品は、牛肉、豚肉、鶏肉。
水産品は、鯛、ぶり、カツオ、鮭、うなぎ、魚卵。
惣菜は、温惣菜はスナック、揚げ物、焼き鳥。3月に良かった中華は4月は不調に終わった。
要冷惣菜は、和惣菜、洋惣菜、米飯は好調。寿司は不調。
ほかに、乳酸発酵飲料、乳製品、食用油、調味料、飲料、アイスクリーム、米。
衣料品は後半の気温上昇とともに春物衣料が大きく貢献。
紳士衣料 プラス1.1%
婦人衣料 プラス0.8%
その他の衣料 プラス16.6%
紳士衣料では、スーツ、ジャケット、カッターシャツ、トレーナー。
婦人衣料は、スーツ、フォーマル、ジャケット、ニット、カットソー。
その他衣料は、肌着、ホームウエア、紳士ソックス、子供服、ベビーウエア、レイングッズなど。
4月は新年度、新入学・新学期の需要から、紳士・婦人スーツ、入学式に必要な婦人フォーマル、そして子供服の売上げがよかった。
住関連品も昨対プラスばかり。
日用雑貨品 プラス3.4%
医薬・化粧品 プラス4.7%
家具・インテリア プラス8.4%
家電製品 プラス13.8%
その他商品 プラス2.0%
家具、インテリアでは、リビング家具、布団類。家電製品は、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、調理家電、テレビなど。4月は社会人の一人暮らしや転勤などの引っ越シーズン。それが顕著に数値を押し上げた。
コンビニ
日本フランチャイズチェーン協会の「コンビニエンスストア統計調査月報」。
上位コンビニエンスストア10社の統計。
既存店ベースでみると、
売上高は7415億0400万円、前年比プラス4.0%と、こちらも13カ月ぶりのプラス。
来店客数は12億4709万人(プラス0.5%)と、2カ月連続プラス。
平均客単価は595円(プラス3.5%)で、3カ月ぶりのプラス。
4月は降水量が多かったが、平均気温が高かったためアイスクリームなどの夏物商材が好調に推移。また前年の消費税増税後のたばこ等の買い控えによる反動から、客単価及び売上高ともに前年を上回った。
たばこ需要が売上げを左右する。これはコンビニの特性か。
既存店ベースの分野別構成比と増減動向は、次の通り。
日配食品 35.6%(プラス1.6%)
加工食品 26.9%(プラス2.0%)
非食品 32.1%(プラス7.8%)
サービス 5.4%(プラス9.7%)
淹れたてコーヒーをはじめとするサービスカウンター商材が相変わらず良い。
天候に恵まれ好調だったアイスクリームや飲料、アイスコーヒーなどの夏物商材は、5月以降も天候に恵まれているから、売上げは期待できそうだ。
既存店ベースで総合スーパーが前年比107.8%、コンビニはプラス104.0%。どちらも13カ月ぶりのプラス。つまり1年1カ月ぶりに目出度い。
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