第1四半期GDPも4月消費マインドも改善
内閣府の16日の発表。
2012年度、
実質国内総生産GDPは1.2%増。
3年度連続プラス。
これは物価変動の影響を除いた数値。
内需や国内消費が全体を牽引。
前年は0.2%プラスだったから
1ポイントの伸び率増。
目出度い。
しかしデフレ基調は継続されていて、
名目GDPは0.3%増。
こちらは15年度連続で、
「名実逆転」。
しかし2013年度は、
さらに良くなることは確か。
期待が持てる。
その2013年1~3月期のGDP速報値。
実質で前期比0.9%増、
年率換算で3.5%プラス。
甘利明経済財政・再生相。
「個人消費を中心に
安倍晋三政権の経済政策の効果が表れ始めている」
景気を引っ張っているのが、
公共事業から「民需と輸出」。
これはほんとうにいい傾向。
小売りやサービス業現場に、
それが現れてくるに違いない。
受け止める準備を怠りなく!
甘利さんは14年4月の消費税率の引き上げに関して、
付け加える。
「経済環境を整えるスタートを切れた」
一方、その消費マインドも改善してきた。
15日、内閣府が発表した4月の消費動向調査。
一般世帯の消費者態度指数(季節調整値)は44.5となり、
これで4カ月連続で前月を上回った。
試験調査の3月結果(参考値)から1.4ポイントの上昇。
ちなみに過去平均(昭和57年6月~平成25年4月)は42.3。
平成25年3月までは訪問留置調査法で調査していたが、
4月から郵送調査法に切り替わった。
この前後で数値と不連続が生じている。
だから、3月は郵送調査法による試験調査となっている。
また、季節調整とは
例えば夏冬のボーナスといった季節に関係する要因を
取り除くこと。
内閣府の判断は
「消費者マインドは、
改善に向けた動きがみられる」。
判断を前月から据え置いた。
消費者態度指数の原数値は、
「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時判断」の
4項目の消費者意識指標の原数値を単純平均して算出している。
今回は、この4項目全部の意識指標が上昇した。
一方、一般世帯の1年後の物価に関する消費者の見通しも、
参考値となる3月の試験調査の結果と比べて、「上昇する」が増加した。
4カ月連続で上昇中。
一方で、「低下する」は横ばい。
「変わらない」は減少。
こちらも4カ月連続で減少中。
つまり、「物価は上昇する」。
こう予測する消費者の割合が増えている。
消費はマインドから始まる。
商人も消費者のマインドに応えていきたい。