コンビニ2015年売上高が初めて10兆を超える!

19日に百貨店の12月売上高と2015年通期報告があったが、続々と業態別の統計が発表されている。1月20日には、日本フランチャイズチェーン協会がコンビニエンスストアの12月統計調査及び年間動向が報告された。

(株)ココストアが2015年12月1日にファミリーマートに吸収合併されたため、調査企業数は、1社減り、9社となったが、対象店舗は変わらず。(株)サークルKサンクス、(株)スリーエフ、(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの9チェーン。

 

まず12月の統計調査月報。

店舗売上高は、
全店では、9005億2800万円((前年同月比プラス4.4%)と、34カ月連続のプラス。
既存店は、8266億7000万円(同プラス1.4%)で9カ月連続のプラスとなった。

百貨店はわずか0.1%プラスだったのに比べ、コンビニは相変わらず堅調だ。

来店客数は、全店では、14億1203万人(プラス3.9%)57カ月連続のプラス。
既存店も、13億1177万人(プラス1.0%)となり2カ月ぶりのプラスとなった。

平均客単価は、全店では、637.8円(プラス0.5%)、既存店は630.2円(プラス0.3%)となり、伸び率は小さいものの、ともに9カ月連続のプラスとなった。

12月は、降水量は多かったが、平年に比べ気温が高かったことが影響し、来店客数が増えた。それが売上げ増に結びついた。また、淹れたてコーヒーを含むカウンター商材や弁当・惣菜などの中食が好調を維持。年末商品も貢献し前年を上回る結果となった。

既存店ベースの商品分野別構成比と増減動向は、次の通り。
日配食品  36.0%(プラス2.5%)
加工食品  26.5%(プラス2.9%)
非食品    31.3%(マイナス2.5%)
サービス   6.2%(プラス9.2%)

商品分野別の伸び率では、加工食品がプラス2.9%と日配食品を上回り大健闘。ただし、非食品は今月も唯一マイナス。

コンビニエンスストアの2015年の年間動向はどうだったのか。

年間売上高
全店ベース10兆1927億円(前対比プラス4.7%)となり初めて10兆円を超えた。
チェーンに格差はあるものの、積極的な出店が功を奏した。
店舗数は、12月末現在、5万3544店(プラス2.9%)。
2014年末に比べ1510店のプラスとなった。

比較可能な既存店ベースの売上高は、9兆2974億円(プラス0.9%)。
2014年消費税増税後のたばこ等の買い控えによる反動が回復し、プラスを維持。

来店客数
全店ベース167億3089万人(プラス4.2%)。
既存店ベース154億6342万人(プラス0.2%)
1月、6月、9月、11月は前年割れだったが、年間ではプラスとなった。

客単価
全店ベース609.2円(プラス0.5%)
既存店ベース601.2円(プラス0.7%)
全店、既存店ともに2月、3月を除いて前対比プラスとなった。

客単価が増加した要因は、淹れたてコーヒーを含むカウンター商材、弁当、調理麺、惣菜などの中食、デザート等が好調だったからだが、その背景には、少子高齢化の進行、単身世帯の増加、有職女性の増加にともなう個食・簡単食材の需要、嗜好の多様化等の影響が考えられると協会では分析する。

売上高(全店・既存店)伸び率推移
20150121_daily_01

客数&客単価伸び率推移
20150121_daily_02
(一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会「CVS統計年間動向資料」より)

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