【11月コンビニ】客数減を客単価がカバーし、売上高既存店0.5%増!
コンビニエンスストアの11月「統計調査月報」が、日本フランチャイズチェーン協会から発表された。
11月の調査対象企業は、(株)スリーエフ、(株)セコマ、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの8社である。
11月は、既存店ベースで売上高7734億円、前年同月比0.5%増、2カ月連続プラスとなった。カウンター商材や惣菜、サラダなどが引き続き好調に推移した。また、月を通して寒暖の差が大きく、麺類、スープ、おでんなどの温かい商品が売上げを伸ばした。
11月の実績結果は以下のとおり。
店舗売上高は、既存店ベースで7734億3300万円。2カ月連続で前年同期比0.5%のプラスとなった。全店ベースでは、8551億2500万円でプラス3.1%、こちらは45カ月連続で増加した。
店舗数は全店ベースで5万4359店(プラス2.7%)。前年11月の店舗数は5万2923店だから、1年で1436店舗の増加となる。単純計算では1店当たりの月商は約1573万円、日販は約52万円。
来店客数は、既存店が12億8479万人(▲0.8%)で、9カ月連続のマイナス。全店では、14億0233万人(プラス2.1%)と、68カ月連続の増加。1店当たりの月間来店客数はおよそ2万5800人。1日あたりに換算すると、約860人となる。
平均客単価は、既存店602.0円(プラス1.2%)。全店では、609.8円(プラス1.0%)となり、ともに20カ月連続のプラスだった。
既存店ベースの商品分野別構成比と売上高前年同月比は、次のとおり。
日配食品36.3%(プラス1.7%)
加工食品27.2%(マイナス0.8%)
非食品31.0%(マイナス0.6%)
サービス5.5%(プラス5.8%)
日配食品とサービスが売上高前年同月比プラスで、好調に推移した。
このところずっと続いている傾向だが、11月もまた客数減を客単価がカバーしたかたちだ。
大手コンビニ3社の11月の概況は以下のとおり(%は前年同月比)。
セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数1万9166店
既存店売上高、プラス1.2%
全店売上高、プラス4.7%
ローソン
総店舗数1万2839店
既存店売上高、プラス1.7%
全店売上高、プラス5.1%
既存店客数(1日816人) ▲0.8%
既存店客単価(595円) プラス2.5%
ファミリーマート
総店舗数1万6999店(ファミマ1万1188店、サークスKサンクス5811店)
[ファミマ]
既存店日販売上高 ▲0.6%
全店売上高 プラス3.9%
既存店客数 ▲0.6%
既存店客単価 ±0.0%
[サークスKサンクス]
既存店日販売上高 ▲4.9%
全店売上高 ▲6.8%
既存店客数 ▲5.2%
既存店客単価 プラス0.4%
11月の既存店売上高は昨対で、ローソン1.7%、セブン‐イレブン1.2%と好調。しかしファミリーマートは▲0.6%、サークルKサンクス▲4.9%で、統合されてからの業績は芳しくない。
11月に入って、気温低下の影響で温かい商品が売れている。各社8月からもう店頭に並んでいるおでんが、この時期、本格的に主役になってくる。2016年のコンビニおでんは具材はもちろんだが、各社、つゆへのこだわりが強い。セブン‐イレブンは8種類、ローソンは9種類、ファミリーマートは7種類と、全国各地でご当地の味を提供している。各社とも、今年はだしで勝負をかける気配だ。
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