4月訪日外客数統計|初めて250万人を突破し、前年比23.9%増で過去最高記録

日本政府観光局(JNTO)から4月の訪日外客数が発表された。訪日外客数は257万9000人で、昨2016年4月の208万2000人を約49万上回り、23.9%の大幅な伸びとなった。単月としては、2016年7月の229万6000人を上回り、過去最高を記録した。

増加要因は主に3つ。
・イースター休暇が昨年の3月末から今年は4月とズレたことや、中国の清明節、タイの正月にあたるソンクランなどの休暇の影響。
・桜を目的としたツアーが多く、日本の春の人気が浸透してきていること。
・日韓路線の増便などによる航空座席供給量の増加で韓国市場が伸びたこと。


東アジアからの訪日客は、台湾、香港が単月として過去最高、韓国、中国が4月として過去最高を記録した。

韓国は54万4600人(56.8%増)。座席供給量増加及び2016年4月の熊本地震の反動もあり、50%を超える伸び率となった。
中国は52万8800人(2.7%増)。航空座席供給量が微妙に止まっており、伸び率は低かった。
台湾は41万3300人(7.6%増)。桜観賞や立山黒部アルペンルートなどのツアーが人気だった一方、トランスアジア航空の解散やVエアの撤退が響き一桁台の伸び。
香港は20万9400人(64.6%増)。イースター休暇の影響が大きく60%を超える大幅な伸び率となった。

東南アジアでは、タイ13万8600人(5.8%増)、シンガポール3万5400人(15.8%増)、マレーシア4万3200人(13.6%増)、インドネシア4万5200人(45.0%増)、フィリピン6万2000人(47.8%増)、ベトナム3万8900人( 14.0%増)、インド1万4500人(25.2%増)と、7カ国すべてがプラス。タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インドは単月で過去最高、シンガポールとマレーシアは4月では過去最高を記録した。

オーストラリアは、5万6200人(41.8%減)。イ―スター休暇のズレと桜ツアーで4月として過去最高を記録し、伸び率も40%を超えた。

アメリカは14万1100人(23.6%増)、カナダは3万4300人(48.6%増)で、ともに単月として過去最高を記録。やはりイ―スター休暇のズレと桜ツアーの影響だ。

欧州をみると、イギリスは3万7200人(30.5%増)、フランス3万7400人(10.1%増)、ドイツ2万3400人(29.7%増)、イタリア1万6000人(33.1%増)、ロシア9000人(66.0%増)、スペインは1万1200人(74.4%増)。イギリス、フランス、ドイツ、ロシアの4カ国は単月として過去最高で、イタリア、スペインは4月として過去最高だった。こちらもイースター休暇の訪日需要が大きく、6カ国とも二桁増となった。

4月はすべての国で前年同月比プラスとなり、単月で始めて250万人を超えた。

検索ワード : 訪日外客数  日本政府観光局  LCC  イースター休暇  桜観賞

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