7月主要4小売業態統計まとめ|既存店売上高は総合スーパー以外前年割れ

7月度の主要小売業態別の売上高が出揃った。改めて既存店の業績をまとめておこう。7月は総合スーパーは前年並みだったが、コンビニ、スーパーマーケット、百貨店の3業態はマイナスとなった。

総合スーパー ±0.0%
コンビニエンスストア ▲0.04%
スーパーマーケット ▲0.2%
百貨店 ▲1.4%

総合スーパーは、売上高±0.0%。食料品は、相場安の影響で農産がマイナス。また水産はアニサキス報道で不調となり、畜産だけがプラスを維持した。衣料品は紳士衣料、婦人衣料ともに苦戦しマイナス。住関品は医薬・化粧品や家具・インテリアは売上げを伸ばした。家電製品はマイナスだったが、その中でエアコン、扇風機などの夏物家電の動きは良かった。

コンビニは、既存店売上高は▲0.04とわずかにマイナス。平均気温が高かったことで冷やし麺、飲料、アイスクリームなどの夏物商材が好調で、客単価は、既存店、全店ともにプラスとなった。しかし、既存店の来店客数が17カ月連続減となり、既存店の売上高はわずかに前年に届かなかった。

スーパーマーケットは、既存店売上高▲0.2%。不順な天候要因と青果の相場下落が影響した。飲料、涼味商材、酒、果物、殺虫剤、制汗剤などは好調に推移した。総合スーパー同様、青果と水産は落ち込んだ。中元商戦は、他業種の参入や、高齢化による注文数減、若い世代の中元離れ傾向もあり苦戦した。25日の土用丑の日プロモーションは良好な結果を出した企業が多かった。

百貨店は売上高▲1.4%。夏のセール開始を6月30日に前倒しした店舗が多く、セール主力の衣料品が5.0%減と落ち込み、それが7月の大きなマイナス要因となった。しかし株高による高額消費は好調で、インバウンド需要も伸びを見せた。インバウンドは売上高、客数ともに過去最高を記録した。主要5品目は、雑貨がプラスだったが、衣料品、身のまわり品、家庭用品、食料品はマイナスとなった。中元商戦は、店頭は減少傾向だったが、ネット受注がそれをカバーし前年並みを確保している。

7月は猛暑により季節商材が好調だった一方、豪雨などの天候不順で客足に影響が出るなど、天候に左右されるひと月だった。

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