ファーストリテイリングnews｜ロシア事業を一時停止/50店舗営業中止

(株)ファーストリテイリング（山口県山口市、柳井正会長兼社長）はロシアでの事業を一時停止すると発表した。ロシア国内全50店舗を一時閉鎖する。同社は「あらゆる戦争に強く反対します。私たちは、人々の人権を侵害し、平穏な生活を脅かすいかなる攻撃をも非難します」と声明を発表している。

ファーストリテイリングは、「私たちの使命は、一般の人々に日常着を提供すること。衣料の提供を通して、人々の生活に貢献することが、私たちの責務である」と考え、ロシアにおいても、その使命の一環として、販売を続けてきた。しかし、現在の紛争を取り巻く状況の変化や営業を継続する上でのさまざまな困難から、閉鎖の判断にいたった。

同社は先週、長年のパートナーである国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）を通じて、ウクライナにおける人道支援のために1000万米ドルの寄付と衣料20万点の提供を発表している。さらにヨーロッパでは、従業員有志が、ウクライナから近隣諸国に避難した人々に、衣料を直接届ける活動を始めている。