イオンnews|4/10中国にアイビスと共同出資でデジタル新会社設立

イオン(株)(千葉県千葉市、岡田元也社長)は4月10日(水)、グループのITソリューション事業を展開するイオンアイビス(株)と共同出資で、中国に新会社「Aeon Digital Management Center」を設立する。

中国はデジタル分野において世界の先端を走る。したがって、優秀なIT人材の採用はもちろん、先進的な大手IT企業やベンチャー企業との協業を推進する環境も整っている。

新会社では、先進技術を取り入れたデジタルソリューションを開発する。そしてAI技術などを導入したリアル店舗と、スマホアプリに集約されたオンライン店舗の融合を図る。スマホを用いたクラウドオフィスや、従業員用アプリの開発で、後方業務の生産性向上を目指す。

まず、自社アプリやSNSを活用したシステムを開発して、顧客のライフスタイルに応じたデジタルクーポンの配信をして、越境ECなどのサービスを提供する。また、デジタルツールやAI技術を活用して、顔認証による会員登録や、レシートスキャンによるポイント蓄積、さらにScan&Goなどのサービスも導入する。その後、イオンモール、イオンファンタジーなどのグループ企業と会員情報基盤を連携させて、共通販促や相互送客を図る。

さらに、中国で開発したデジタルシステムをアセアンや日本へ導入する。そして、ITインフラの集中管理やグローバルIT人材の育成を図っていく。

イオンは、2017年12月に中期経営計画説明会を開催した。岡田社長は中国事業について「投資が先行していましたが、2017年度に初めて黒字化が見えてきて、ベトナムやカンボジアも好調に推移している」と報告している。また、「2016年段階のグループ営業利益比率6%を、2020年には23%へと成長させて、営業利益の4分の1ほどは国外、とくにアジアでつくり出したい」と述べている。

イオンは1985年、香港に出店して以来、中国で8事業約470店舗を展開している。今回の新会社設立で、経営戦略と店舗運営に密着したデジタルシフトを加速する。

■永旺数字科技有限公司 (登記申請中)概要
英字表記/Aeon Digital Management Center
代表者/福本裕
所在地/中華人民共和国浙江省杭州市濱江区大華江虹国際創新園A-1702室
設立日/2019年4月10日
事業内容/グループ企業に対するデジタルビジネスソリューションの提供

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