髙島屋news|2012年開業の「上海高島屋」事業改善見込めず8/25閉店

(株)髙島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)は、6月25日の取締役会で、同社の海外連結子会社である上海高島屋百貨有限公司が運営する「上海高島屋」を8月25日に閉店することを決定した。

上海高島屋は2012年の開店以来、本格的な日本型百貨店の実現を目指しつつ、現地顧客の支持を拡大してきた。その間、売上げは伸びたものの、業態間競争の激化や隣地商業開発の遅延と変更によって、黒字経営を実現するには至らなかった。

また、昨年来の米中貿易摩擦の長期化による経済の停滞、個人消費の落ち込みなどの要因も重なって、これ以上の事業改善が見込めないことから、上海高島屋百貨有限公司の解散と清算計画が決議された。

上海高島屋百貨有限公司の資本金は4億9000万人民元(1元17円換算で83億3000万円)。株主構成は、タカシマヤシンガポールLTD.が66%、髙島屋が17%、東神開発(株)が17%となっている。

2019年2月期の営業収益は1億9148万3000人民元(32億5500万円)、営業損失5207万2000人民元(8億8500万円)、経常損失9182万3000人民元(15億6100万円)、当期損失9184万2000人民元(15億6100万円)だった。

連結子会社の解散と清算に伴って、今後20~30億円程度の損失が発生する可能性があるが、2020年2月期連結業績への影響については現在精査中だ。確定次第速やかに公表する。

髙島屋単体ではこの子会社向け貸付金の一部または全額が回収不能となる可能性もあるが、2020年2月期連結決算において貸付金は相殺消去されるため、連結業績に与える影響はないという。

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