セブン＆アイnews｜DeNAタクシー配車アプリ｢MOV｣と買物支援の実証実験

(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は、(株)ディー・エヌ・エー(東京都渋谷区、守安功社長兼CEO、DeNA)とともに、買物の際の移動に不便を感じている顧客の支援を目的とした実証実験を10月17日(木)から実施する。

セブン&アイとDeNAは、異業界データの相互活用によって生活課題・社会課題の解決を図る研究会「セブン＆アイ・データラボ」に2018年6月から取り組んでいる。

今回の実証実験はその取り組みの一環。小売業と交通サービス業が連携して社会課題を解決し、お客の利便性向上を図る。お客の店舗への移動距離やエリア、利用頻度、利用年代層などを検証し、｢買物支援サービス」の可能性について検討する。

実証実験は、イトーヨーカドーの店舗で、4000円(税込)以上の買物客に、DeNAが提供する次世代タクシー配車アプリ「MOV」で利用できる割引クーポンを配布する。クーポンの利用状況を分析することで、商圏の拡大やサービスの利用流入などを検証する。

実証実験はイトーヨーカドーの「大森店｣「木場店｣「溝ノ口店｣「鶴見店｣「横浜別所店」の5店舗で行う。期間は、大森店、木場店が10月17日～11月10日、溝ノ口店、鶴見店、横浜別所店が10月17日～11月16日。木場店、大森店では500円の割引クーポンを、溝ノ口店、鶴見店、横浜別所店では700円の割引クーポンを配布する。

過疎地域だけでなく都市部においても、高齢層や子育て世代を中心に食料品や日用品の購入に不便や苦労を感じる、いわゆる「買物難民」が増加していて、｢食料品アクセス問題」として交通弱者が社会的な課題になっている。

セブン＆アイでは、ネットスーパー、移動販売、お届けサービスなどの「買物支援サービス」に取り組んでいるが、店舗への移動手段にも課題があると認識して、その支援手段の一つとしてタクシー利用の実証実験を行う。この実証実験の知見を活かし、タクシーやバス、移動販売、お届けサービスなど最適な「買物支援サービス」の可能性を検討していく。