b8ta Japan news | 米国b8ta日本参入、2020年夏に都内2店舗出店
米国サンフランシスコに本部のあるb8ta(ベータ) は、ベンチャーキャピタルEvolution Ventures(カリフォルニア州、サンフランシスコ)と合弁でb8ta Japan (東京都千代田区、北川卓司社長)を設立し、日本市場に参入する。2020年夏に有楽町電気ビルに79坪、新宿マルイ本館に36坪の直営店を出店する。
b8taは、2015年にサンフランシスコで創業し、「サービスとしての小売(RaaS:リテール・アズ・ア・サービス)」と呼ばれるソリューションを提供している。2015年にパロアルト市のダウンタウンに出店し、約100のハードウエア製品を展示して、実際にそれらを体験できる場を設けた。2020年1月現在、米国内24店舗、ドバイに1店舗を構える。b8taには1000以上のブランドが出店し、年間300万人以上の来店客が訪問する。全店舗の売場面積は約1265坪(約4181㎡)だから、1店舗50坪程度の広さだ。
店舗は、さまざまなブランドに定額で展示区画を提供する。店舗運営に必要な従業員の手配、トレーニングやシフト管理、在庫管理、物流サポート、POSはすべて付帯サービスとして月額の出品料金に含まれる。また店内で来店者が商品とどのような接点を持ったか、あるいは体験をしたかを店内に設置したカメラを通じてデータ収集し、ソフトウェアで行動分析して有料で提供する。これが収入源になる。
日本では展示スペースを幅60センチ、奥行き40センチほどとして100区画を超える展示スペースを用意する計画だ。出展料金は月額30万円前後を想定していると言われる。たとえばデータ分析結果を製品開発に活かしたいメーカーなどの出展を募っていく。
また今回、(株)丸井グループ、三菱地所(株)、(株)カインズはエボリューションへの出資、凸版印刷(株)は米国b8taへの出資を通じ、ともに日本における新たな小売り体験の創出を目指す。今後の事業展開に関する詳細は2020年3月頃には発表される予定だ。