イオンnews|館内換気強化のためにインバーター制御での風量管理開始

イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全ての出入口を開放し、換気してきた。しかし、7月以降の天候要因などを鑑み、出入口のドアを通常に戻した上で、館内環境を機械的に維持コントロールすることで換気強化を図ると発表した。

現在、イオンモールでは館内のエアーバランスを正圧とし、「給気風量>排気風量」にすることで出入口からの外気の流入を抑制している。フィルターを搭載している外調機できれいな空気を館内に供給することに加え、外調機のインバーター制御によって、館内のエアーバランス正圧を維持しながら風量を抑え、省エネ運転を実施している。「正圧」とは、室内の空気の圧力が外の空気より高い状態のこと。室内の空気がいっぱいになることで圧力が高く、室内に空気を入れない働きがあり、汚れた空気が入らない。


今回の取り組みは、給気をしている外調機のインバーターを制御し、給気風量をアップさせることで、さらなる館内換気の強化を図る狙いだ。

イオンでは、「ビル管理法における空気環境の基準」を満たすことはもちろん、「厚生労働省が推奨している必要換気量(1人あたり毎時30㎥)」を来館カウントシステムと連携させている。これにより、顧客に対しては密閉、密室の見える化を実施し、安全・安心な空間を提供することができる。突発的な機器故障等によって外調機が正常に稼働せず、正圧が保てない場合には、これまで同様に入口の扉を開放し、換気を促進する。

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