ファミマnews|「ユーグレナバイオディーゼル燃料」を配送車両に使用

(株)ファミリーマート(東京都港区、澤田貴司社長)と(株)ユーグレナ(東京都港区、出雲充社長:以下ユーグレナ社)は、「ユーグレナバイオディーゼル燃料」を、ファミリーマートの配送車両に使用する循環型の取り組みを共同で実施する。

この取り組みでは、横浜市内のファミリーマート一部店舗で使用した食用油(廃食油)を、ユーグレナ社のバイオ燃料製造実証プラントで製造するバイオ燃料の原料の一部として再利用する。そして、8月下旬からファミリーマートの横浜市内の配送車両(1台)で「ユーグレナバイオディーゼル燃料」を使用していく。

ファミリーマートは今年、「ファミマecoビジョン2050」を策定した。そのなかで、持続可能な社会の実現に貢献するため、2030年及び2050年に向けた中長期目標として「温室効果ガス(CO2排出量)の削減」「プラスチック対策」「食品ロスの削減」の3つのテーマに基づいた数値目標を設定している。同社は、ユーグレナ社が宣言した「日本をバイオ燃料先進国にする」ことを目指す「GREEN OIL JAPAN」宣言に賛同し、「ユーグレナバイオディーゼル燃料」を使用することで、持続可能な社会の実現に貢献しようとする。

ユーグレナ社は、2018年10月末、横浜市鶴見区に日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを竣工した。このプラントで製造する「ユーグレナバイオディーゼル燃料」は、ユーグレナなどの微細藻類油脂や使用済み食用油を主原料とすることで、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさず、持続可能性に優れた燃料となることが期待されている。

また、化石由来の軽油を使用している既存のエンジンに、問題なく適用することができ、水素や電気といった代替エネルギーへの移行に必要とされる多大なインフラコストもかからない。そのため石油使用が多い現代社会において、既存インフラを維持しながら効率的に普及させることができる。

ファミリーマート店舗の使用済み食用油の回収は横浜市鶴見区の「鶴見中央4丁目店」と横浜市神奈川区の「横浜神之木町店」で2020年5月1日から開始している。回収量は月間約300リットルだ。

ファミリーマートとユーグレナ社は2014年から共同で微細藻類ユーグレナを配合した食品の商品開発を行っているが、今後も食品で連携するだけでなく、バイオ燃料を通して人の健康や環境に関するサスティナブルな取り組みを実施していく。

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