ローソンnews|東北地区でAI活用の値引き推奨実験/2023年度全店導入へ
(株)ローソン(東京都品川区、竹増貞信社長)は、店舗ごとの天候・販売などのデータをもとに、AIで算出した商品ごとの値引き推奨額を提示する実証実験を、6月22日(火)から順次、東北地区の一部店舗で開始する。
実験では、消費期限が短く比較的食品ロスの発生リスクの高い弁当・おにぎり・寿司・調理パンのカテゴリーで行う。店舗ごとにその日の在庫数などの状況に応じた値引き額をAIが推奨する。店舗では、推奨された値引き額をもとに対象商品に値引きシールを貼る。
従来は販売経験に頼って値引きしていたものを、AIを活用した仕組みを導入することで、より簡易に、より効果的に値引き販売を行えるという。ローソンでは2023年度中に全店での導入を目指す。
ローソンでは従来からPOSレジに値引きキーがあり、値引きシールの消耗品登録も行ってきた。また、店内調理のファストフーズや厨房商品などの値引き販売を推奨してきている。現在、全体の約8割の店舗で値引き販売を実施している(2020年度実績)。
一方で、発注精度を高めるため、2015年からAIを活用し店舗の販売力に応じた発注数の推奨を行うセミオート発注を導入。また、定番弁当のチルド化、常温FF(ファストフード)の販売許容時間の延長なども行ってきた。AIによる値引き推奨を進めることで食品ロスの削減を目指す。