ヤオコーnews|「サプライチェーンイノベーション大賞2021」優秀賞・特別賞

(株)ヤオコー(埼玉県川越市、川野澄人社長)は、物流センターを起点とする配送効率化と返品削減の取り組みが評価され、経済産業省の「サプライチェーンイノベーション大賞2021」において、優秀賞と食品ロス削減特別賞を受賞した。

ヤオコーが進めた①バース予約受付管理システムの導入による納品車両の待機時間低減で、製・配・販協働での配送効率化の取り組み、②店舗納品の鮮度管理基準を「3分の1ルール」から「2分の1ルール」へ変更した返品削減の取り組みの二つが評価された。

同賞は経済産業省が事務局を務める製・配・販連携協議会が、国内におけるサプライチェーン全体の最適化に向け、製・配・販各分野の協力の下で優れた取り組みを行い、業界を牽引した事業者に対して、その功績を表彰するもの。

配送効率化の取り組みでは、
・トラック輸送の依存度が高い日本において、ドライバーの人手不足は深刻な課題であることの認識から、商品納品時の待機時間の改善が課題解決に繋がると判断し、2018年から取り組みを開始、現状分析、課題整理、改善を図る。
・改善後、同一時間帯の車両集中がボトルネックとなり、待機時間のさらなる低減が難しく、より迅速な状況把握のため、「バース予約受付管理システム」を全センターに導入。
・システム導入により、納品車両の予約率(各物流センター約85%以上の予約実績)が向上し、納品時間帯の分散化、車両呼び出し時のタイムロス削減、受付時間の可視化がなされ、納品車両の待機時間を大幅に低減した。

返品削減の取り組みでは、
・フードロスへの関心が高まるなか、食品を多く扱う食品スーパーマーケットとして、社会的責任を果たすべく検討を開始、2019年度からセンター在庫扱いの全商品を対象として、ドライ食品、酒部門の全カテゴリーにおいて、商品部、物流センターの協働で、鮮度管理基準を「3分の1ルール」から「2分の1ルール」へ変更。
・物流センターでは、基準変更により、鮮度撤去の作業数の減少、イレギュラー入庫依頼等の減少につながり、生産性が向上。
・副次的効果として、社内、物流センターのフードロス意識が高まり、販売期限切れ商品のフードバンクへの提供などの新たな取り組みにつながっている。

 

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