楽天news｜つくば市で西友商品を自動配送ロボットが届けるサービス開始

楽天グループ(株)(東京都世田谷区、三木谷浩史会長兼社長)、パナソニック ホールディングス(株)、(株)西友、つくば市の4者は、5月26日(木)、つくば市内で自動配送ロボット(UGV：Unmanned Ground Vehicle)の公道走行による配送サービスを、提供開始すると発表した。スーパーの商品を、自動配送ロボットの公道走行により、注文から最短30分で配送するオンデマンド配送の実現は、国内で初となる。

5月28日(土)から7月30日(土)までの毎週土曜日に、つくば駅周辺の約1000世帯を対象に、「西友つくば竹園店」で取り扱う商品を注文から最短30分または指定した配達時間帯にロボットが配送する。手数料は1回110円(税込)。

「西友つくば竹園店」で取り扱う商品のうち、生鮮食品、冷蔵・冷凍商品、弁当・惣菜を含む飲食料品や日用品など2000点以上の商品が対象となる。

楽天が開発したスマートフォン向けの専用サイトで注文し、配送中は、専用サイトでロボットの位置情報や到着予定時刻を確認できる。到着時には、自動音声の電話やSMSで通知が届く。

ロボットは、パナソニックHDが開発した「X-Area Robo」を使用し、銀座の「PanasonicLaboratory Tokyo」から遠隔管制システム「X-Area Remote」を用いて自動走行する。

楽天、パナソニックHD、西友の3社は、国内初の自動配送ロボットの公道走行によるスーパーからの商品配送サービスを実現し、2021年3月から4月に神奈川県横須賀市において期間限定で提供した。また、楽天とパナソニックHDは他6社とともに「一般社団法人ロボットデリバリー協会」を2022年2月に発足させ、自動配送ロボットが公道を走行するための業界における自主的な安全基準の制定や認証の仕組みづくりに取り組むなど、自動配送ロボットを活用した商品配送サービスの社会実装に向けて協働している。

一方で、つくば市は、楽天とパナソニックグループも参画する「つくばスマートシティ協議会」を組成し、ロボティクスとデータを活用した最先端技術とこれに対応する施策を連携させ、誰もが安全、便利で快適に暮らせる、持続可能な市民中心のまちを形成するスマートシティの実現に取り組んでいる。

また、2022年4月には「スーパーシティ型国家戦略特別区域」に指定され、自動配送ロボットによる配送サービスの実装を含む「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の実現を目指している。