イオンnews|有機質肥料を活用したトマトの養液栽培実証を開始
イオン直営農場の運営および農産物の生産委託に取り組むイオンアグリ創造(株)(千葉県千葉市、福永庸明社長)と旭化成(株)(東京都千代田区、工藤幸四郎社長)は3月30日(木)、共同で、有機質肥料を活用したトマトの養液栽培(以下「プロバイオポニックス栽培」)の実証に取り組むと発表した。
イオンアグリ創造が運営するイオン埼玉久喜農場は、国が推進する次世代施設園芸拠点のひとつとして埼玉県農業技術研究センター久喜試験場内に設立された。
同農場では、肥料を水に溶かした養液によって作物を栽培する「養液栽培」で低段密植栽培したトマトを通年出荷している。
これまでは主として化学肥料を溶かした養液を使用してきたが、今回、旭化成がプロバイオポニックス技術を用いて開発した、バイオマス資源から養液を製造する「Nature Ponics®システム」を一部導入し、プロバイオポニックス栽培の実証試験を開始することとなった。
4月に、 「プロバイオポニックス技術による養液栽培の農産物」JAS認証取得の準備を開始する。7月には、JAS認証を取得し、店頭販売の開始を予定している。
旭化成とイオンアグリ創造は、この共同実証を通じて、肥料源を有機質肥料に置き換えても安定した収益を確保できる養液栽培モデルを確立することで、環境負荷の低減に貢献し、環境と調和のとれた持続可能な食料システムの実現を目指す。