三菱食品news|日用品卸PALTACと共同物流で連携/センターと車両の共用
三菱食品(株)(東京都文京区、京谷裕社長) は1月21日(火)、(株)PALTAC(大阪府大阪市、吉田拓也社長)と、物流事業における連携・協働に向けた基本合意を締結した。持続可能な物流の構築および両社における物流事業の一層の拡大を目的とした。
協働の対象分野は主に4つ。
① 既存物流拠点の活用…両社既存拠点の空きキャパシティ有効活用
② 共同配送の推進…配送車両の空積・空車の共同配送による配送効率化
③ 共同物流センターの検討…新しいサプライチェーンモデルや最適な倉庫管理システムの検討
④ 物流 DX の共同研究…データ連携基盤構築、将来のマテハン設備・システムの共同研究
両社が運営する既存物流拠点(三菱食品: 376 拠点、PALTAC: 23 拠点)の有効活用や、手配・運行する配送車両(三菱食品:7600台/日、PALTAC:1500台/日)の共同配送により、一企業や業界別ではなし得なかった効率化を実現する。
三菱食品は食品、PALTACは化粧品・日用品・医薬品といったように主力とする商品は異なるが、ドラッグストア・コンビニエンスストア・スーパーマーケットなどの小売業との間で商流・物流を担い、互いに全国規模で事業を展開していることから同一の販売先も多く存在している。
しかし、「食品」と「日用品等」とでは、異なるサプライチェーン・物流網であるため、同一の小売業の物流拠点や店舗に対して、別々に商品を届けることが常態化していた。
物流の 2024 年問題などにより、トラックドライバーの担い手不足をはじめとする大きな環境変化のなか、両社が業界の垣根を超えて共に連携・協働し、物流効率化を図ることで、国内物流業界の持続可能性を高める一助となることを目指す。