イオンニュース|イオンアグリが埼玉久喜農場からトマト出荷

イオン(株)の連結子会社で農産物の生産供給を担うイオンアグリ創造(株)(千葉市、福永庸明代表取締役社長)は、6月4日(日)埼玉県久喜市の大玉トマトの生産に特化した次世代施設園芸埼玉拠点(イオン埼玉久喜農場)から、本格出荷を開始する。

同拠点は、農林水産省の次世代施設園芸導入加速化支援事業の1つ。2014年に埼玉県と久喜市、イオンリテール(株)とイオンアグリ創造(株)の4者によって埼玉次世代施設園芸コンソーシアムを発足し、2015年にJA全農さいたま、埼玉次世代施設園芸トマト研究会が加わり、今日まで準備を進めてきた。

次世代施設園芸導入加速化支援事業は、先端技術と販売力を融合させ、木質バイオマス等の地域資源エネルギーを活用する。具体的には、生産から調製・出荷までの施設の大規模な集約化やICTを活用した高度な環境制御を行う。それによって、低コストな周年・計画生産を実現し、農業者の所得向上と地域の雇用創出することを目的とする。

同拠点で生産されるトマトは、年間を通じ、樹で十分赤くなってから収穫・出荷できるため、食味の向上と安定供給を両立できる。

栽培技術の特徴は6つ。
1 低段密植栽培による周年栽培
2 温度・光・水・二酸化炭素を24時間自動管理する閉鎖型育苗
3 夏季の冷房と冬季の加湿用途に好適な細霧冷房
4 冬季の化石燃料使用量を5年間で約3割削減できる木質ペレット暖房
5 生産性向上に有用な二酸化炭素の施用
6 ICTによる統合環境制御を活用するため天候の影響を受けにくい

イオンアグリ創造(株)は、2009年7月に設立。全国21カ所の直営農場では、世界で最も普及している適正農業規範「グローバルGAP」の認証を受けた慣行農産物(イオン農場ブランド)を生産し、供給する。また、全国に約100団体のパートナー農場と、一部の直営農場から、有機JAS認定を受けたオーガニック農産物(「トップバリュグリーンアイ」オーガニックブランド)の生産供給に取り組む。

直営農場の耕作面積は、2017年時点で350ヘクタール。イオンの社員が地域住民とともに約40品目を生産し、パートナー農場を合わせて、年間100品目の農産物を生産供給している。

■次世代施設園芸埼玉拠点の概要
所在地:埼玉県久喜市六万部91
従業員数:社員8名、パート70名(5月8日現在)
農地面積:3.3ヘクタール
栽培品目:大玉トマト(桃太郎ヨーク他)
栽植密度:約6000本/10アール、株間18㎝
栽培株数:54万7000株
目標収量:年間990トン(30トン/10アール)
販売先:埼玉県内をはじめ関東近県のイオングループ各店舗

■イオンアグリ創造(株)概要
代表者:代表取締役社長福永庸明
所在地:千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1
設立日:2009年7月10日
事業内容:青果物の生産、加工、卸売、小売
決算期:2月末日
資本金:5000万円
株主:イオン(株)100%

検索ワード:イオン イオンアグリ創造株式会社 次世代施設園芸 トマト

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