マルエツnews|本部の交通費精算・会計入力をロボットで自動化/工数9割削減
(株)マルエツ(東京都豊島区、上田真社長)は、NECのRPAツールを使って、本部経理業務における交通費精算業務と会計システム入力業務の自動化を進めている。
RPAとはロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の略で、定型的なパソコン操作をソフトウェアロボットが自動的に行うことを言う。
マルエツではRPAをデジタルレイバー(社員の一員)として位置付け、社員が申請した交通費を確認する業務や、会計システムへ登録する際に行う金融機関との照合といった一連の業務を、人からRPAツールに移管している。2018年4月から6月までの期間では、200時間要していた作業が20時間にまで削減できている。また会計システム入力業務では、複雑な作業のために発生していた社員教育の負担も軽減されている。
人手不足が深刻な小売業界では、人材は付加価値の高い仕事に従事し、定型作業や単純作業はシステム化、自動化する動きが進む。RPAツールは、バックオフィス部門における事務的な入力作業やデータ管理、販売管理や経費の処理に適しているとされる。