ウォルマートnews|食品新宅配システム「スパーク・デリバリー」開始
ウォルマートは5日、外部の一般ドライバーを使って、食料品を顧客の自宅まで届ける新サービスを始めると発表した。
これは「スパーク・デリバリー」と呼ばれるサービスで、プラットフォームはブリング(Bringg)が、「ラスト1マイル」の配達業務管理はデリバリー・ドライバーズ(Delivery Drivers,Inc.) が提供する。
実証実験は、テネシー州ナッシュビルとルイジアナ州ニューオーリンズで開始される。今年中に米国の約40%の世帯に即日配達できる体制を整える計画だ。
一時は配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズと組んで配達業務を行っていたが、今年初めに提携関係を解消している。2017年には従業員が帰宅途中に商品を配達する実験を始めたが、実用化には至っていない。
ウォルマートは、ネットでの食料品の注文に対して、カーブサイド・ピックアップを使った宅配サービスを展開している。専任のスタッフである「パーソナル・ショッパー」が店内で商品をピックアップし、ドアダッシュ社やポストメイト社などのドライバーに宅配を任せる。アトランタ、シカゴ、デンバー、マイアミ、シアトルなど50都市で展開しているが、これがブリングのプラットフォームとデリバリー・ドライバーズの配達業務管理によって、効率的な即日宅配へと発展していく。
パーソナル・ショッパーは、3週間の特別トレーニングを受けた社員で、現在は1万8000人だが、今年末までには2万5000人に増やす予定だ。