ギャップnews|男性用アスレジャー・ブランド「ヒル・シティー」10月新発売

ギャップ(GAP)は、女性のアスレジャー・ブランドである「アスリータ(ATHLETA)」の成功を受けて、男性版アスレジャーの新ブランド「ヒル・シティー(Hill City)」を立ち上げる。10月半ばから、専用のサイトとなる「ヒルシティー・コム」と、「アスリータ」の50店舗で販売される。

アスレジャーは、「アスレチック(athletic):運動」と「レジャー(leisure):余暇・自由な時間」を組み合わせた造語。ジムやヨガで着用するウェアに、モードなアイテムを加えたファッションスタイルを指す。

元々は、ヨガブランド「ルルレモン(lululemon)」が発信したスタイルが原点で、ヨガが盛んなニューヨークや西海岸を中心に広まった。

「ヒル・シティー」は、トレーニングウェアとしてはもちろん、カジュアルな仕事用ウェア、週末用ウェアとしても使えるように開発された。「軽量ストレッチパンツ」「パファー・ジャケット」「プレミアム・ショーツ」などで構成される。パンツは1本128ドル(1ドル100円換算で1万2800円)、オックスフォードシャツ1枚88ドル(8800円)と、従来のギャップの商品と比べるとかなり高めの金額設定だ。

同社CEOのアート・ペック(Art Peck)は、「顧客からの要望だった、品質の高い男性用ライフスタイルブランドを実現することができた」と述べている。

ギャップは、本体のギャップ・ブランドが低迷しており、株価も今年に入って20%ほど下がっている。新しいブランドで勢いをつけたいところだろうが、男性用のスポーツウェアでは、アンダー・アーマーやナイキが大きなシェアを占めており、市場自体も女性のそれよりもはるかに小さい。

この分野の大手ルルレモンも男性向けの商品をすでに開発しており、新たに起業された「ビュオリ(Vuori)」という男性専門のブランドも急成長している。果たしてギャップのヒル・シティーは女性用のヨガ・パンツに続いて、2匹目のドジョウを狙うことができるだろうか?

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