Wal-Martがアフリカに3年間で90店舗
小売業界の巨人ウォルマートがついにアフリカ攻略に本腰を入れる。
ウォルマートはナイジェリアやアンゴラなどサハラ以南のアフリカに、今後3年間で90店舗を新規出店する。
ウォールストリート・ジャーナル電子版が22日に伝えた。
サハラ以南のアフリカは「サブサハラアフリカ」ともいう。
国際通貨基金(IMF)の予測では、2018年に最も経済成長率が高い国々の中に、サブサハラアフリカの5カ国が入るとされる。
世界経済にとって、残された最後のフロンティアだ。
この潜在市場を巡っては、小売業世界No.2のフランス・カルフールが、日本の豊田通商のフランス子会社と組んで市場を開拓することが明らかになっている(Daily商人舎・2013年5月31日「カルフール 豊田通商と提携しアフリカ攻略」参照)。
だから、世界No.1のウォルマートも黙って見ているわけにはいかない。
ウォルマートは昨年、サハラ以南の12カ国に359店舗を展開する南アフリカの小売業大手、マスマート・ホールディングスに24億ドル(約2400億円、1ドル100円換算)を出資し、51%の株式を取得した。
ウォルマートは、マスマートを通じてナイジェリアやアンゴラなどに今後3年間で90店舗を出店する。
まずは今年末までに、アフリカ西部でスタンドアローン型の食料品店を試験的にオープンする。その後、東部地域にも展開したいようだ。
世界のウォルマート店舗で扱っているブランドをアフリカにも導入する。その中にはイギリス子会社アズダの衣料品ブランド「George」も含まれる模様。
小売業の世界大手企業が熱い視線を送るアフリカ市場。
最後のフロンティアは可能性が大きいが、その成長軌道は順調とは限らない。
さまざまなリスクを抱えながらも、最初に乗り込んでチャンスを掴もうとする姿は、そのままグローバル小売企業の競争の激しさを表している。
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