CVSヘルスnews|第2Q売上高35%増・前年同期赤字から純利益19億ドルへ
米国ドラッグストアチェーンのCVSヘルス(ロードアイランド州、ウーンソケット、ラリー・J・メルロCEO)は、6月30日で終了した2019年度第2四半期の業績を発表した。
売上高は634億3100万ドル(1ドル100円換算で6兆3431億円)で、これは前年同期比で約35.2%増。そして営業利益は33億3200万ドル(前年同期は13億7300万ドルの赤字)、純利益は19億3100万ドル(前年同期は25億6300万ドルの赤字)。売上高の増加分は、昨年買収したエトナ健康保険会社の売上げによるもの。
セグメント別に見てみよう。
薬局給付管理会社のケアマークを中核とするファーマシー・サービス部門の売上高は4.2%増加して348億4200万ドル、営業利益は9.6%増加して11億9700万ドルだった。
小売薬局部門の売上高は3.7%増加して214億4700万ドル、営業利益は15億5100万ドル(前年度は22億2500万ドルの赤字)だった。調剤の売上高は全体の77.3%を占めており、扱った処方箋数は5.9%増加して3億4910万枚(30日換算)だった。
ヘルスケア・ベネフィット部門の売上高は、2018年11月のエトナ社の買収によって174億0300万ドル(前年度は7億6400万ドル)となり、営業利益は10億6200万ドルとなった。エトナは米国医療保険会社として3番手に入る。
同社はこの第2四半期の好結果を受けて、2019年度の全体予測として、営業利益を118億ドルから120億ドルへ、1株当たりの利益を4.93ドルから5.04ドルへ上方修正した。
現在行われている優先項目として、ヘルス・ハブ店を今年中に4つの大都市圏で50店舗に、2021年までに14の大都市圏で1500店舗に拡大する。一方で、これまで年間300店舗の新規開店を行ってきたが、今後は配達サービスの増加が予想されるため、出店は徐々に減少する見込みだ。出店は、今年度は100店舗に、来年度は50店舗に抑える計画である。
CVSヘルスは、総合ヘルスケア・サービス企業として着々と新たなサービスに取り組んでいる。7月から自宅でできる血液透析サービスのテストや癌治療のテストなどを始めている。今年の秋には「ホスピタル・トゥー・ホーム」のテスト開始を予定している。